中部電力と楽天でんきを比較！料金やメリット・デメリットも解説

中部電力と楽天でんきは料金形態が大きく異なるため、どっちが安いのか比較できず悩む方もいらっしゃるでしょう。

両社は、料金形態だけでなく、サービス面にもさまざまな違いが見られます。

本記事では、中部電力と楽天でんきの料金プラン・実際の電気料金・サービス面を比較していきます。

中部エリアで電気代を安くしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

監修者

小売電気アドバイザー

長井 勇樹

経歴

個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー」

所属

株式会社ブレイブ

取得資格

・デジタル庁公認デジタル推進委員 ・ウェブ解析士

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中部電力と楽天でんきの電気料金単価を比較

楽天でんきは全国エリアに対応しており、中部地方でも利用可能です。中部電力とは電気料金単価が大きく異なるため、本章では、基本料金・電力量料金・燃料費調整額に分けて2社を比較しました。

結果は以下のとおりです。

詳しく見ていきましょう。

基本料金は楽天でんきが安い

基本料金とは、契約アンペア数に応じて毎月固定で発生する料金です。基本料金だけを比較すると、楽天でんきのほうが安価です。

楽天でんきの「プランS」は、基本料金が0円で設定されています。一方、中部電力の「従量電灯B」では、契約アンペア数に応じて基本料金が発生します。

電力量料金は中部電力が安い

電力量料金とは、月に使用した電力量に応じて発生する料金を言います。電力量料金は、中部電力のほうが安価です。

中部電力は使用量に応じた3段階の料金設定となっています。一方、楽天でんきは使用量に関係なく一律37.78円で設定されています。

燃料費調整額は楽天でんきが安いことが多い

燃料費調整額（楽天でんきは市場価格調整単価）とは、電気を発電するための燃料費に応じて毎月変動する料金です。月の電力量（1kWh）に応じて加算されます。

燃料費調整額を比較すると、楽天でんきのほうが安価なケースが多い傾向です。

ただし、楽天でんきは燃料費調整額に上限を設けていないため、市場の情勢によっては高騰するリスクも存在します。

中部電力と楽天でんきの実際の電気代を比較

中部電力と楽天でんきの電気代を、以下の世帯人数別で比較しました。

ご自身の状況に合わせて参考にしてみてください。

なお、比較をするにあたって、燃料費調整額は直近3ヶ月の平均値で計算しています。（中部電力：1円、楽天でんき：0.48円）

1人暮らしの場合

1人暮らしであれば、中部電力のほうが安価に利用できます。

楽天でんきは基本料金が0円ではあるものの、電力量料金が高いため、電気代も高くなる傾向です。

在宅時間が少なく、極端に電気を使わない方でなければ、楽天でんきでの節約は期待できないでしょう。

2人暮らしの場合

2人暮らしの場合も、中部電力のほうが電気代を抑えられます。

2人暮らしの場合、1人暮らしより電気の使用量が増えるため、差額も大きくなります。

3～4人暮らしの場合

3〜４人暮らしのファミリー世帯でも、中部電力のほうが安く利用できます。

楽天でんきの電力量料金は電力の使用量に関係なく一律で設定されているため、使うほど単価が安くなる中部電力より高くなる傾向です。

5人暮らし以上の場合

5人暮らし以上の場合、中部電力を利用したほうが圧倒的に電気代を抑えられます。

家族の人数が増えると電力の使用量が多くなるため、使うほど単価が安くなる中部電力のほうが安価に利用できます。

中部電力と楽天でんきのサービス面を比較

電力会社を決める際には、料金だけでなく、サービス面も比較するのが大切です。契約したあとにサービス面で不満がでないよう、前もって確認しましょう。

中部電力と楽天でんきのサービス面で大きく違う点は、ガスセット割の内容と、ポイント制度です。

中部電力ではガスとのセット契約でガス料金が2%割引になりますが、楽天でんきのほうは支払い料金100円につき楽天ポイントが1ポイント付与になり、還元率がアップします。

なお、ガスの供給エリアは両社とも、東邦ガスエリアと同じです。

ポイント面は、中部電力の場合、料金に応じて自社ポイントであるカテエネポイントが付与されますが、楽天でんきは楽天ポイントが貯まりやすくなっています。

中部電力と楽天でんきのメリット・デメリット

中部電力と楽天でんきのメリット・デメリットは以下のとおりです。

中部電力は最安値の電力会社とは言えないものの、楽天でんきよりは安く利用できます。

また、電力の供給実績があるため、安定や信頼を重視する方におすすめです。

楽天でんきは、基本料金が0円で楽天ポイントが貯まる点がメリットです。

在宅時間が少なく、電気を使う機会がない方や、楽天ポイントをメインで貯めている方にはメリットが大きい電力会社です。

ただし、楽天でんきは燃料費調整額の上限がないため、燃料価格が高くなった場合、電気料金が高額になる可能性があります。

（※）従量電灯Bプラン以外は燃料費調整額の上限が撤廃されています。

まとめ

中部電力と楽天でんきでは、中部電力のほうが電気代を抑えられます。

実際の電気代を比較した際には、1人暮らしから5人暮らし以上まで、すべての世帯が中部電力のほうが月1,000〜2,000円の節約ができる結果となりました。

しかし、楽天でんきには、楽天ポイントが効率的に貯められるというメリットがあります。

普段から楽天市場で買い物をしている、または楽天ひかりや楽天モバイルを契約している方であれば、おトクに利用できるでしょう。

また、楽天でんきは電力量料金こそ高いものの、基本料金が0円のため、在宅時間がほとんどなく、電気をあまり使わない方にもおすすめです。

それぞれのメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合わせて最適な電力会社を契約しましょう。