1. 電気料金・光回線のシミュレーションサイトならクラシェルジュ
  2. ネット回線比較シミュレーション
  3. ネット回線お役立ちコラム
  4. フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手順完全ガイド!料金比較・転用方法・注意点を徹底解説
最終更新日:2025年05月15日

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手順完全ガイド!料金比較・転用方法・注意点を徹底解説

本ページはプロモーション(広告)が含まれています。
フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手順完全ガイド!料金比較・転用方法・注意点を徹底解説

「フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え方法は?転用って?乗り換えると本当にお得?」 などと気になっていませんか。

フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えるには「転用承諾番号を取得して、楽天ひかりに申し込む」だけ。

そこまで難しい手続きは必要なく、工事不要で乗り換えることが可能です。

また、フレッツ光と楽天ひかりは同じNTT回線を利用しているので、回線品質や速度が落ちるという心配もありません。

この記事では他にもフレッツ光から楽天ひかりの乗り換えについて以下のような内容を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

  • 乗り換え方法、かかる費用
  • 転用承諾番号の取得方法
  • フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えるメリット・デメリット
  • フレッツ光のひかり電話やテレビの引継ぎ方
クラシェルジュ編集部
監修者

私たちは、ネット電気・ガスのプロフェッショナルとして、日々の暮らしに欠かせないインフラの選び方をサポートしています。 電気・ガス料金の最適化を支援するシミュレーションサイトを運営し、わかりやすく、正確な情報を発信。 「人と向き合い、人と生きる。」という理念のもと、ひとりひとりの暮らしに寄り添いながら、より良い選択のお手伝いをしています。

…続きを表示

※クラシェルジュは、商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツポリシーに従ったものです。

この記事の目次

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えとは?転用の基本を理解しよう

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討している方にとって、まず理解しておきたいのが「転用」という手続きです。

転用とは、フレッツ光から楽天ひかりなどの光コラボへ切り替える際の手続き方法のことを指します。

この転用手続きの大きなメリットは、工事不要で乗り換えられる点にあります。フレッツ光と楽天ひかりは同じNTTの回線設備を利用しているため、新たに工事をする必要がなく、事務手続きだけで乗り換えが完了します。

これにより、工事の立会いや工事費の負担、そしてインターネットが使えない期間が発生しないというメリットがあります。

このページでは、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え方法や注意点、そして転用の基本的な仕組みについて詳しく解説していきます。初めての方でも簡単に理解できるよう、段階的に説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

フレッツ光から光コラボへの切り替えを「転用」と呼ぶ

「転用」とは、フレッツ光から楽天ひかりなどの光コラボと呼ばれる光回線サービスへ乗り換える際の手続きのことです。2015年に始まった光コラボとは、簡単に言えば、NTTのフレッツ光回線と各種プロバイダがセットになった光回線サービスを指します。

それまでの契約形態では、「フレッツ光(回線)+プロバイダ」というように、回線とプロバイダを別々に契約する必要がありました。しかし、光コラボの登場により、「光コラボ(回線+プロバイダ)」として、回線とプロバイダがセットになったサービスを一括で契約できるようになりました。

転用の最大のメリットは、フレッツ光を一度解約して改めて光コラボを契約するという煩雑な手続きが不要になる点です。今のインターネット利用環境をそのままに、見た目上は何も変わらずに乗り換えが完了します。

転用手続きを行うと、以下のような流れで乗り換えが進みます。

  1. NTTから転用承諾番号を取得する
  2. 楽天ひかりの公式サイトから申し込みを行う
  3. 申し込みから約1ヶ月後に自動的に切り替わる

この転用手続きにより、工事不要で手軽に乗り換えられるため、光回線の乗り換えに不安を感じていた方でも安心して手続きを進めることができます。転用により、インターネットが使えない期間も発生しないため、日常生活や仕事に支障をきたすこともありません。

転用と事業者変更の違いは?どちらの手続きが必要?

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えでは「転用」が必要ですが、光回線の乗り換えにおいては「事業者変更」という手続きもあります。これら二つの手続きは似ているようで異なるものです。ここでは、転用と事業者変更の違いと、どのような場合にどちらの手続きが必要になるのかを解説します。

転用と事業者変更の最も大きな違いは、乗り換え元の回線事業者がフレッツ光なのか、それとも光コラボなのかという点です。簡単に言えば、以下のように区別されます。

手続き名定義具体例
転用フレッツ光から光コラボへ乗り換えることフレッツ光→楽天ひかり
事業者変更光コラボから光コラボへ乗り換えることドコモ光→楽天ひかり

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは、フレッツ光から光コラボへの乗り換えになるため、「転用」の手続きが必要になります。一方、すでにドコモ光やソフトバンク光などの光コラボを利用している場合に楽天ひかりへ乗り換えるときは「事業者変更」の手続きが必要です。

光コラボへ申し込む際には、「新規」「転用」「事業者変更」の申し込み区分のうち、必ずいずれかを選択するよう求められます。これを間違えてしまうと、申し込み手続きがスムーズに進まないことがありますので注意が必要です。

また、手続きに必要な番号も異なります。

  • 転用の場合:NTTから「転用承諾番号」を取得
  • 事業者変更の場合:現在契約中の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得

どちらの手続きも、工事不要で乗り換えられる点や電話番号の引き継ぎがスムーズである点など、基本的なメリットは共通しています。自分がどの手続きに該当するのかを正しく理解し、適切な手続きを行いましょう。

転用と解約新規契約の違い

光回線の乗り換え方法には「転用」のほかに「解約新規」という方法もあります。ここでは、転用と解約新規の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

「解約新規」とは、現在契約している光回線をいったん解約し、新たに別の光回線を新規契約することを指します。この方法は正式な用語ではなく、インターネット業界で使われる俗語的な表現です。

転用と解約新規の最も大きな違いは、工事の有無です。転用では工事が一切不要なのに対し、解約新規では既存設備の撤去工事と新規回線の設置工事が必要になることがあります。つまり、最大で2回の工事が発生する可能性があり、かなり手間がかかります。

項目転用解約新規
工事の有無不要必要(最大2回)
インターネットが使えない期間なしあり(数日~数週間)
電話番号の継続利用そのまま継続可能番号ポータビリティの手続きが必要
手続きの煩雑さ簡単煩雑

解約新規では、フレッツ光の解約に伴い、インターネットが一時的に使えない期間が発生します。また、ひかり電話の番号を継続して使いたい場合は、別途番号ポータビリティの手続きが必要になります。

一方、転用であれば工事は一切発生せず、手続きも比較的簡単です。インターネットが使えない期間も発生しないため、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えられます。

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えでは、転用を選択するのが圧倒的にお得で簡単です。解約新規は、フレッツ光とは全く異なる回線設備を使うauひかりやNURO光などへ乗り換える場合に必要となる手続きであり、楽天ひかりへの乗り換えでは基本的に選択する必要はありません。

フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えで変わること・変わらないこと

フレッツ光から楽天ひかりへ転用する際、いくつか変わる点と変わらない点があります。ここでは、その主な内容について説明します。

転用後に変わる主なポイントは、契約先と月額料金です。フレッツ光ではNTT東日本・西日本と契約していましたが、楽天ひかりでは楽天モバイルが契約先となります。また、月額料金も変わり、一般的に楽天ひかりのほうがフレッツ光よりも安くなることが多いです。

一方、変わらないポイントとしては、利用している回線設備や電話番号などがあります。楽天ひかりもNTTの回線設備を利用しているため、回線の品質や安定性は基本的に変わりません。

変わる点と変わらない点をまとめると、以下のようになります。

  • 変わる点:契約先、月額料金、プロバイダ(楽天ブロードバンドに固定)
  • 変わらない点:回線設備、ひかり電話の番号、基本的な通信品質

これらの変更点を理解した上で、次に各項目について詳しく見ていきましょう。

インターネット回線は変わらない

フレッツ光から楽天ひかりへ転用しても、インターネット回線自体は変わりません。これは、楽天ひかりがNTTの回線設備を借りてサービスを提供している光コラボだからです。物理的な回線設備は同じままなので、回線の安定性や基本的な通信環境は大きく変化しません。

具体的には、以下のような点が変わりません。

  • 回線の最大通信速度(最大1Gbpsなど)
  • ONUなどの機器(そのまま継続利用可能)
  • 回線の安定性
    • 「みんなのネット回線速度」のデータによると、フレッツ光と楽天ひかりの実測速度には若干の差がありますが、日常利用において大きな違いを感じるほどではありません。

      サービス下り平均速度上り平均速度
      フレッツ光251.89Mbps234.65Mbps
      楽天ひかり210.42Mbps221.53Mbps

      このように、インターネット回線の基本的な品質や性能は維持されたまま、契約形態や料金体系だけが変わると考えれば良いでしょう。ただし、IPv6接続を利用する場合は、楽天ひかりに対応したクロスパス対応ルーターが必要になる点に注意が必要です。

      プロバイダは楽天ブロードバンドに変更

      フレッツ光から楽天ひかりへ転用すると、プロバイダは自動的に「楽天ブロードバンド」に変更されます。フレッツ光では複数のプロバイダから選ぶことができましたが、楽天ひかりでは楽天ブロードバンド以外のプロバイダは選択できません。

      これは、楽天ひかりが光回線とプロバイダをセットにした「光コラボ」だからです。楽天ひかりに乗り換えると、自動的に楽天ブロードバンドがプロバイダとして設定されます。

      このプロバイダの変更に伴い、以下の点に注意する必要があります。

      注意点

      • フレッツ光で使用していたプロバイダは別途解約する必要がある
      • 解約手続きを忘れると、プロバイダ料金が二重に請求され続ける
      • プロバイダによっては解約時に違約金が発生する場合がある

      プロバイダの変更により、メールアドレスが変わることも考慮する必要があります。フレッツ光で使用していたプロバイダのメールアドレスは、そのプロバイダを解約すると使えなくなります。大切なメールアドレスがある場合は、事前にデータのバックアップや転送設定を行っておきましょう。

      一方で、プロバイダが楽天ブロードバンドに統一されることで、回線料金とプロバイダ料金の支払いが一本化され、管理が簡単になるというメリットもあります。フレッツ光ではNTTとプロバイダにそれぞれ支払いをしていましたが、楽天ひかりでは楽天モバイルへの一括支払いになります。

      ひかり電話の番号はそのまま利用可能

      フレッツ光でひかり電話を利用している場合、楽天ひかりへ乗り換えた後も同じ電話番号をそのまま継続して利用することができます。これは、ひかり電話の契約がNTT東日本・西日本との直接契約のままで継続するためです。

      フレッツ光から楽天ひかりへの転用では、光回線の契約先は楽天モバイルに変わりますが、ひかり電話の契約先はNTT東日本・西日本のままです。そのため、電話番号はもちろん、これまで使っていた電話機やその他の設定もそのまま利用できます。

      サービス乗り換え前の契約先乗り換え後の契約先
      光回線NTT東日本・西日本
      (フレッツ光)
      楽天モバイル
      (楽天ひかり)
      ひかり電話NTT東日本・西日本
      (ひかり電話)
      NTT東日本・西日本
      (ひかり電話)

      ただし、楽天ひかりへの転用時に電話番号を継続して利用するためには、申し込み時に「ひかり電話を継続する」という選択をする必要があります。これを選択しないと、番号が引き継がれない可能性があるので注意しましょう。

      また、ひかり電話の利用料金については、引き続きNTT東日本・西日本から請求されることになります。つまり、楽天ひかりの利用料金とひかり電話の利用料金は別々に請求されるという点に注意が必要です。

      このように、転用によってひかり電話の番号や設定はそのまま引き継がれるため、「家の電話番号が変わるのは困る」という心配をする必要はありません。電話機を交換したり、配線をいじったりする必要も一切ないので、安心して乗り換えることができます。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手順を全て解説

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは、「転用」という手続きで比較的簡単に行うことができます。

      工事不要で手続きだけで完了するため、インターネットが使えない期間もなく、スムーズに移行できるのが魅力です。ただし、手続きには順序があり、必要な書類やタイミングにも注意が必要です。

      この章では、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手順を7つのステップに分けて詳しく解説します。

      NTTからの転用承諾番号の取得方法から始まり、楽天ひかりへの申し込み、契約書類の確認、プロバイダの解約、切り替え日の確認、インターネット接続設定、そしてレンタル機器の返却まで、一連の流れをわかりやすく説明していきます。これから乗り換えを検討している方は、ぜひこの手順を参考にしてください。

      STEP1:NTTから転用承諾番号を取得する

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え手続きで、最初に行うのが「転用承諾番号」の取得です。この番号は、現在契約しているフレッツ光の情報を楽天ひかりに引き継ぐために必要な、英文字1文字と数字10桁からなる番号です。転用承諾番号がなければ、楽天ひかりへの申し込み手続きを進めることができないため、必ず最初に取得しましょう。

      転用承諾番号は、NTT東日本またはNTT西日本から取得します。取得方法は主に電話とウェブ(マイページ)の2つがあり、どちらの方法でも無料で発行できます。ただし、申し込みの際には、フレッツ光の契約者情報(お客さまID、契約者名、住所、支払い方法など)が必要になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

      転用承諾番号の構成は「E-0303-123456」のような形式になっており、英文字は発行元(E=East/NTT東日本、W=West/NTT西日本)、真ん中の4桁の数字は有効期限(月日)、末尾の6桁は発行番号を表しています。この番号には15日間の有効期限があるため、取得後はなるべく早く楽天ひかりに申し込みを行うことをおすすめします。

      転用承諾番号の取得に必要な情報は以下の通りです。

      • フレッツ光のお客様ID(CAFまたはLから始まる番号)
      • フレッツ光の契約者名
      • フレッツ光に登録している住所
      • 現在の支払い方法

      お客様IDはONUの裏面や契約時に届いた「開通のご案内」などの書類に記載されています。また、支払い方法は請求書やクレジットカードの明細で確認できます。これらの情報を準備した上で、以下の方法で転用承諾番号を取得しましょう。

      なお、転用承諾番号の取得自体は、フレッツ光の解約を意味するものではありません。転用承諾番号を取得しただけでは、契約状況に変更はなく、引き続きフレッツ光を利用できます。楽天ひかりへの申し込みが完了し、実際に切り替わるまでは、通常通りフレッツ光のサービスを利用することができます。

      電話で転用承諾番号を取得する方法

      電話での転用承諾番号取得は、NTTの専用窓口に電話して手続きする方法です。オペレーターが丁寧に対応してくれるため、インターネットの操作に不慣れな方や、確実に手続きを進めたい方におすすめの方法です。

      NTT東日本、NTT西日本それぞれの電話窓口は以下の通りです。

      エリア電話番号受付時間
      NTT東日本エリア0120-140-2029:00~17:00(12月29日~1月3日を除く)
      NTT西日本エリア0120-553-1049:00~17:00(12月29日~1月3日を除く)

      電話をかける際は、以下の手順で進めると円滑に手続きができます。

      1. 上記の転用窓口へ電話をかける
      2. ガイダンスに従って操作する(「転用承諾番号の発行」を選択)
      3. オペレーターにフレッツ光から楽天ひかりへの転用を希望していることを伝える
      4. 契約者情報の確認(お客様ID、契約者名、住所、支払い方法など)
      5. 転用承諾番号が発行される

      オペレーターから転用承諾番号を聞いたら、必ずメモに記録しておきましょう。また、同時に有効期限も確認することをおすすめします。電話での手続きの場合、その場で転用承諾番号が発行されるため、すぐに楽天ひかりへの申し込みが可能です。

      なお、現在工事費の分割払いが残っている場合は、転用後の取り扱いについても確認しておくとよいでしょう。基本的には一括請求となりますが、楽天ひかりに問い合わせれば分割払いを継続できる可能性もあります。

      また、電話での手続き中に「転用のデメリット」についても説明があります。この説明は法律で義務付けられているもので、基本的には形式的なものですが、しっかりと内容を確認した上で手続きを進めましょう。

      Web(マイページ)で転用承諾番号を取得する方法

      Webでの転用承諾番号取得は、NTT東日本・西日本それぞれのマイページを利用して24時間いつでも手続きできる便利な方法です。電話の受付時間を気にせず、自分のペースで手続きを進められるため、忙しい方や待ち時間なしで手続きしたい方におすすめです。

      Webでの転用承諾番号取得は、NTT東日本・西日本それぞれの以下のページから行えます。

      エリアWebサイト
      NTT東日本エリアNTT東日本 光コラボレーション(転用)のお手続きページ
      NTT西日本エリアNTT西日本 転用のお手続きページ

      Webでの転用承諾番号取得手順は以下の通りです。

      1. 上記のウェブページにアクセスする
      2. 「転用承諾番号発行手続き」のページを開く
      3. 契約者情報を入力する(お客様ID、氏名、電話番号、住所など)
      4. 注意事項を確認し、同意にチェックを入れる
      5. 転用承諾番号が画面に表示され、登録したメールアドレスに送信される

      Webでの手続きの場合、フレッツ光のマイページ(会員サイト)へのログインが必要になることもあります。その場合は、事前にアカウント(ユーザーID・パスワード)を確認しておく必要があります。初めてマイページを利用する場合は、アカウント登録が必要になる場合もあるので注意しましょう。

      Web手続きの大きなメリットは、24時間365日いつでも取得できることと、メールで転用承諾番号が送られてくるため、番号の聞き間違いや書き間違いがないことです。ただし、システムメンテナンス時などは利用できない場合もあるため、急いでいる場合は事前に利用可能時間を確認しておくとよいでしょう。

      また、Web手続き中にも「転用時の注意事項」の確認画面があります。内容をしっかり読み、理解した上で同意のチェックを入れるようにしましょう。特に、工事費の残債や解約違約金に関する説明は重要なので、しっかり確認することをおすすめします。

      転用承諾番号の有効期限に注意

      転用承諾番号を取得したら、必ず15日以内に楽天ひかりへの申し込み手続きを完了させる必要があります。この有効期限を過ぎてしまうと、転用承諾番号は無効となり、再度取得し直さなければなりません。

      転用承諾番号の形式は「E-0303-123456」のようになっており、真ん中の4桁の数字「0303」の部分が有効期限を示しています。この例では、03月03日が有効期限となります。転用承諾番号を取得したら、必ずこの有効期限も一緒にメモしておきましょう。

      有効期限が近づいているのに申し込みが完了していない場合は、改めて転用承諾番号を取得し直すことになります。再取得自体は無料ですが、再度の手続きが必要となるため、時間的なロスが生じます。特に月末や年度末などの繁忙期は、申し込み処理に通常よりも時間がかかる可能性があるため、余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。

      また、転用承諾番号の有効期限と、実際の楽天ひかりへの切り替え日は別物です。転用承諾番号の有効期限は申し込み期限を指し、実際の切り替え日は申し込み日によって自動的に決まります。例えば、1日~5日に申し込みをした場合は翌月1日、6日~15日の場合は翌月10日というように、申し込みのタイミングによって切り替え日が異なります。

      この切り替え日までは引き続きフレッツ光のサービスを利用できますが、フレッツ光のプロバイダとの契約は楽天ひかりに切り替わるタイミングに合わせて解約する必要があります。切り替え日前に解約してしまうと、インターネットが使えなくなってしまうため、タイミングには十分注意しましょう。

      転用承諾番号を取得したからといって、必ずしも楽天ひかりに申し込む必要はありません。他の光コラボサービスへの乗り換えを検討している場合は、同じ転用承諾番号を使って他社のサービスに申し込むこともできます。ただし、15日間の有効期限は共通なので、その点は注意が必要です。

      STEP2:楽天ひかりに申し込む

      転用承諾番号を取得したら、次のステップは楽天ひかりへの申し込み手続きです。楽天ひかりへの申し込みは、主に公式サイトからのウェブ申し込みと電話での申し込みの2つの方法があります。どちらの方法でも、先ほど取得した転用承諾番号が必要になりますので、手元に用意しておきましょう。

      楽天ひかりへの申し込みでは、以下の情報が必要になります。

      • 転用承諾番号
      • フレッツ光の契約者情報(氏名、住所、電話番号など)
      • 楽天会員ID(持っていない場合は新規登録が必要)
      • 支払い方法の情報(クレジットカード情報など)
      • 現在契約中のひかり電話などのオプションサービス情報(利用している場合)

      申し込み時には、これらの情報をすべて正確に入力する必要があります。特に転用承諾番号や契約者情報に誤りがあると、手続きがスムーズに進まないことがあるため、慎重に確認しながら進めましょう。

      申し込み完了後、楽天ひかりからメールまたは電話で開通日(切替日)の連絡が来ます。この日付は申し込みのタイミングによって異なり、以下のように決まります。

      申し込み日開通予定日(切替日)
      1日~5日翌月1日
      6日~15日翌月10日
      16日~25日翌月20日
      26日~末日翌々月1日

      例えば、4月3日に申し込んだ場合は5月1日に、4月10日に申し込んだ場合は5月10日に切り替わることになります。この切替日まではフレッツ光のサービスを利用できるため、インターネットが使えない期間は発生しません。

      また、申し込み時には楽天ひかりの契約事務手数料1,980円が必要になります。この費用は初回の請求時に合わせて請求されます。ただし、キャンペーン期間中は事務手数料が無料になる場合もありますので、公式サイトで最新の情報を確認するとよいでしょう。

      公式サイトからの申し込み方法

      楽天ひかりへの申し込みで最も一般的なのが、公式サイトからのウェブ申し込みです。24時間いつでも申し込みができ、手続きもスムーズに進められるため、多くの方がこの方法を選んでいます。

      楽天ひかり公式サイトからの申し込み手順は以下の通りです。

      1. 楽天ひかりの公式サイトにアクセスする
      2. 「お申し込み」ボタンをクリックする
      3. 「転用でのお申し込み」を選択する
      4. 楽天会員ログイン(会員でない場合は新規登録)
      5. 転用承諾番号を入力する
      6. 契約者情報を入力する(氏名、住所、電話番号など)
      7. 利用したいサービス内容を選択する(ひかり電話の継続利用など)
      8. 支払い方法を選択・入力する
      9. 申し込み内容を確認し、「申し込む」ボタンをクリックする
      10. 申し込み完了

      申し込み完了後、楽天ひかりから申し込み受付のメールが届きます。その後、数日以内に開通日(切替日)の連絡が来るので、この日程をしっかりと確認しておきましょう。

      ウェブからの申し込みの際には、「転用」での申し込みを選択することが重要です。「新規」での申し込みを選択してしまうと、フレッツ光の情報が引き継がれず、新たに工事が必要になってしまう可能性があるので注意が必要です。

      また、ひかり電話を利用している場合は、申し込み時に「ひかり電話を継続する」オプションを選択することで、電話番号そのままで継続利用できます。この選択を忘れると、電話番号が変わってしまう可能性があるので、利用している場合は必ずチェックしましょう。

      楽天会員IDをお持ちでない場合は、申し込み中に新規登録することができます。楽天会員IDは、楽天ひかりの利用料金やサポートページへのログインなどに使用しますので、必ず登録するようにしましょう。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      電話での申し込み方法

      ウェブでの申し込みに不安がある方や、詳しく相談しながら申し込みたい方は、電話での申し込みも可能です。オペレーターが丁寧に対応してくれるため、初めての方でも安心して手続きを進められます。

      楽天ひかりへの電話での申し込みは、以下の専用窓口で受け付けています。

      窓口名電話番号受付時間
      楽天ひかり申し込み専用窓口0120-987-60010:00~18:00(年中無休)

      電話での申し込み手順は以下の通りです。

      1. 楽天ひかり申し込み専用窓口に電話する
      2. オペレーターに「フレッツ光から楽天ひかりへの転用を希望」と伝える
      3. 転用承諾番号と契約者情報を伝える
      4. 希望するサービス内容(ひかり電話の継続など)を伝える
      5. 支払い方法の情報を伝える
      6. 申し込み内容の確認
      7. 申し込み完了

      電話での申し込みの場合、その場で不明点を質問できるのが大きなメリットです。例えば、工事費の残債の扱いや、ひかり電話の継続利用方法、キャンペーンの適用条件など、気になることをすぐに確認できます。

      また、ウェブでの入力が苦手な方や、楽天会員登録がまだの方でも、オペレーターがサポートしてくれるので安心です。ただし、電話での申し込みは受付時間が限られているため、その点は注意が必要です。

      電話での申し込み時には、転用承諾番号やフレッツ光の契約情報(お客様ID、契約者名、住所など)、支払い方法の情報などが必要になりますので、事前に準備しておくとスムーズに手続きが進みます。

      なお、電話での申し込みでも、申し込み完了後に楽天ひかりから開通日(切替日)の連絡が来ます。この日程は必ずメモして、プロバイダの解約タイミングなどの参考にしましょう。

      STEP3:契約書類を確認する

      楽天ひかりへの申し込みが完了すると、数日以内に契約書類が郵送されてきます。この書類には、契約内容や利用開始日(切替日)、登録情報などの重要な情報が記載されているため、必ず内容を確認しておきましょう。

      楽天ひかりから届く主な書類は以下の通りです。

      • 開通のご案内(契約内容確認書)
      • 楽天ひかりのご利用ガイド
      • 接続設定マニュアル
      • その他、オプションサービスの案内や特典に関する書類など

      「開通のご案内」には、楽天ひかりの契約ID、インターネット接続に必要な情報(接続ID・パスワードなど)、切替日、月額料金などの重要な情報が記載されています。特に、切替日は重要な情報なので、必ず確認しておきましょう。この日付を目安に、現在契約中のプロバイダの解約手続きを行う必要があります。

      また、「接続設定マニュアル」には、楽天ひかりに切り替わった後のインターネット接続設定方法が詳しく解説されています。切替日当日に参照する必要があるため、わかりやすいところに保管しておくことをおすすめします。特に、接続ID(ユーザー名)とパスワードは接続設定に必要な情報なので、しっかりと確認しておきましょう。

      契約書類の内容に誤りや不明点がある場合は、早めに楽天ひかりのカスタマーセンターに問い合わせることをおすすめします。特に、契約者情報(名前、住所、電話番号など)に誤りがあると、後々のサービス利用に支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。

      なお、契約書類は郵送だけでなく、メールでも届く場合があります。特に、切替日の案内はメールで先に届くことが多いため、申し込み時に登録したメールアドレスの受信ボックスもこまめにチェックしておくとよいでしょう。

      契約書類を確認する際のポイントは以下の通りです。

      • 契約者情報(名前、住所、電話番号)に誤りがないか
      • 契約内容(料金プラン、オプションサービス)が希望通りか
      • 切替日(開通日)が記載されているか
      • インターネット接続に必要な情報(接続ID・パスワード)が記載されているか
      • 支払い方法が希望通りのものになっているか

      これらの情報をしっかりと確認し、誤りがあれば速やかに問い合わせましょう。また、契約書類は大切に保管しておくことをおすすめします。特に接続ID・パスワードなどの情報は、セキュリティの観点からも安全な場所に保管しておく必要があります。

      STEP4:フレッツ光のプロバイダを解約する

      楽天ひかりへの申し込みが完了し、切替日が決まったら、現在契約中のフレッツ光のプロバイダを解約する必要があります。楽天ひかりへの転用では、光回線はそのままですが、プロバイダの契約は引き継がれないため、自分で解約手続きを行う必要があるのです。

      プロバイダの解約タイミングは非常に重要です。早すぎると切替日前にインターネットが使えなくなり、遅すぎると二重に料金が発生してしまう可能性があります。理想的なのは、楽天ひかりへの切替日(開通日)に合わせて解約することですが、プロバイダによっては解約受付から実際の解約までに数日かかる場合もあります。

      一般的には、切替日の1週間前程度に解約手続きを行い、「楽天ひかりへの切替日(〇月〇日)をもって解約したい」と具体的な日付を指定するのがよいでしょう。これにより、インターネットが使えない期間が発生することを防げます。

      プロバイダの解約方法は、各プロバイダによって異なりますが、主に以下の方法があります。

      • 電話での解約
      • ウェブサイト(マイページなど)からの解約
      • 書面(解約届など)での解約

      代表的なプロバイダの解約連絡先は以下の通りです。

      プロバイダ電話番号受付時間
      OCN0120-506-50610:00~19:00
      So-net0120-80-77619:00~18:00
      BIGLOBE0120-86-09629:00~18:00
      @nifty0570-03-221010:00~19:00
      Yahoo!BB0120-981-03010:00~19:00

      解約手続きの際には、以下の情報が必要になることが多いです。

      • プロバイダの会員ID(ユーザーID)とパスワード
      • 契約者の名前、住所、電話番号
      • 希望する解約日(楽天ひかりへの切替日)
      • 解約理由(「光コラボへの転用のため」など)

      また、プロバイダによっては、解約時に違約金が発生する場合があります。特に、最低利用期間内(多くの場合1年または2年)での解約や、キャンペーン適用条件を満たさない場合などは注意が必要です。解約前に、契約内容を確認しておくとよいでしょう。

      なお、プロバイダのメールアドレスを使用している場合は、解約と同時に使えなくなることが多いため、重要なメールは事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。また、そのメールアドレスを他のサービスのログインIDなどに使用している場合は、別のメールアドレスに変更しておく必要があります。

      一部のプロバイダでは、解約後もメールアドレスのみを有料で継続利用できるサービスもありますので、必要に応じて検討するとよいでしょう。

      STEP5:楽天ひかりへの切り替え日を待つ

      すべての準備が整ったら、あとは楽天ひかりへの切り替え日(開通日)を待つだけです。この間も、フレッツ光のサービスは通常通り利用できますので、インターネットが使えない期間は発生しません。

      楽天ひかりへの切り替え日は、申し込み時期によって以下のように決まります。

      申し込み日切り替え日(開通日)
      1日~5日翌月1日
      6日~15日翌月10日
      16日~25日翌月20日
      26日~末日翌々月1日

      例えば、7月10日に申し込んだ場合は8月10日に、7月20日に申し込んだ場合は8月20日に切り替わります。この日付は、申し込み完了後に楽天ひかりから連絡があり、契約書類にも記載されています。

      切り替え日当日は、基本的に特別な操作は必要ありません。夜間や早朝などの利用者が少ない時間帯に自動的に切り替わります。そのため、当日の朝または夕方以降に接続設定を行えば、楽天ひかりのサービスを利用できるようになります。

      ただし、まれに切り替えが予定通りに行われないケースもあります。切り替え日を過ぎてもフレッツ光の状態のままで、楽天ひかりの接続設定ができない場合は、楽天ひかりのカスタマーセンターに問い合わせましょう。

      また、切り替え日前後は、以下の点に注意する必要があります。

      • 切り替え直後は、IPv6接続(クロスパス)が利用できない場合がある
      • 設定変更が必要な場合があるので、接続設定マニュアルを手元に用意しておく
      • 切り替え日が休日や夜間の場合、トラブル時のサポート対応に時間がかかる可能性がある

      特に、IPv6接続(クロスパス)は、楽天ひかりへの切り替え完了後、最大1週間程度かかる場合があります。その間は従来のIPv4接続のみが利用可能な状態となるため、通信速度が遅く感じられることがあります。IPv6接続が利用できるようになると、楽天ひかりからメールやSMSで「IPv6利用開始」の通知が届きます。

      なお、切り替え日当日に何らかのトラブルが発生した場合に備えて、楽天ひかりのカスタマーセンターの連絡先(0120-987-300)を控えておくとよいでしょう。受付時間は9:00~18:00(年中無休)となっています。

      STEP6:インターネット接続の設定をする

      楽天ひかりへの切り替え日が来たら、インターネット接続の設定を行います。基本的には、ONU(回線終端装置)やホームゲートウェイはそのまま利用できますが、接続設定の変更が必要になる場合があります。

      楽天ひかりのインターネット接続設定は、主に以下の2つの方法があります。

      1. ホームゲートウェイ(ONU)の設定変更
      2. Wi-Fiルーターの設定変更

      どちらの方法が必要になるかは、現在の接続環境によって異なります。多くの場合、ホームゲートウェイの設定変更だけで接続できますが、Wi-Fiルーターを使用している場合は、そちらの設定も変更する必要があります。

      具体的な設定方法は、楽天ひかりから送られてくる「接続設定マニュアル」に詳しく記載されています。基本的には、ウェブブラウザで設定画面にアクセスし、楽天ひかりの接続ID(ユーザー名)とパスワードを入力する必要があります。

      楽天ひかりルーターのつなぎ方

      特に、IPv6接続(クロスパス)を利用する場合は、対応したWi-Fiルーターが必要です。楽天ひかりの公式サイトにはクロスパス対応ルーターの一覧が掲載されていますので、確認しておくとよいでしょう。

      接続設定に不安がある場合は、楽天ひかりの電話サポートを利用することができます。切り替え後60日間は無料で電話サポートが利用できますので、設定に困ったときは遠慮なく問い合わせましょう。

      なお、接続設定後もインターネットに接続できない場合は、以下の点を確認するとよいです。

      • ケーブルの接続が正しいか
      • 接続ID・パスワードが正しく入力されているか
      • 機器の電源が入っているか
      • 機器の再起動を試してみる

      これらを確認しても接続できない場合は、楽天ひかりのカスタマーセンター(0120-987-300)に問い合わせましょう。専門のオペレーターが丁寧にサポートしてくれます。

      STEP7:フレッツ光のレンタル機器を返却する

      楽天ひかりへの切り替えが完了したら、最後のステップとしてフレッツ光からレンタルしていた機器があれば返却する必要があります。主な返却対象機器は以下の通りです。

      • Wi-Fiルーター(レンタルしていた場合)
      • 無線LANカード(レンタルしていた場合)
      • その他のレンタル機器(CTUなど)

      ただし、ONU(回線終端装置)やホームゲートウェイは基本的に継続利用するため、返却する必要はありません。これらの機器はNTTの資産であり、楽天ひかりに切り替わった後も利用するためです。

      返却方法は以下の通りです。

      1. NTTから「レンタル機器返却キット」が送られてくる
      2. 返却キットの中に対象機器を入れる
      3. 指定の配送会社に集荷依頼するか、コンビニなどの指定場所で返却する

      通常、フレッツ光の解約(楽天ひかりへの転用)手続きが完了すると、自動的にNTTから「レンタル機器返却キット」が送られてきます。このキットには返却用の袋や手順書などが入っているので、それに従って返却手続きを進めます。

      返却期限は、キットが届いてから概ね2週間以内とされています。期限内に返却しないと、「遅延損害金」が発生する可能性があるため、早めに返却手続きを行うことをおすすめします。

      返却時の送料は基本的にNTT負担(着払い)となっているため、返却者の費用負担はありません。ただし、返却キットを紛失した場合など、一部のケースでは送料が自己負担になることもあります。

      なお、どの機器を返却すべきか迷った場合は、NTTのカスタマーセンター(0120-116-116)に問い合わせると、レンタル中の機器と返却が必要な機器を教えてもらえます。

      また、返却時には以下の点に注意しましょう。

      • 対象機器に付属のケーブル類もすべて返却する
      • 個人情報(SSIDやパスワードなど)は初期化しておく
      • 破損や汚れがないか確認する(著しい破損がある場合は弁償が必要になることも)
      • 返却後は控えや追跡番号を保管しておく

      機器返却が完了したら、これですべての乗り換え手続きが完了です。楽天ひかりのサービスを快適にお使いください。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えにかかる費用

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、気になるのが全体でどれくらいの費用がかかるのかという点です。

      乗り換えには主に4種類の費用が関係してきます。まず楽天ひかりへの申し込みに必要な契約事務手数料、次にフレッツ光のプロバイダ解約時に発生する可能性のある違約金、さらにフレッツ光の工事費残債がある場合の支払い、そして快適なインターネット環境のためのWi-Fiルーター購入費用です。

      これらの費用を事前に把握しておくことで、乗り換えの総コストを正確に見積もることができます。

      この章では、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えにかかる費用を項目別に詳しく解説していきます。

      それぞれの費用の目安や支払い方法、節約のポイントなども併せて紹介しますので、予算計画の参考にしてください。

      楽天ひかりの契約事務手数料

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え(転用)を行う際、必ず発生するのが楽天ひかりの契約事務手数料です。この手数料は、楽天ひかりのサービス提供にあたっての契約事務処理費用として請求されるもので、申し込み時には避けられない費用となります。

      楽天ひかりの契約事務手数料は、転用での申し込みの場合1,980円(税込)です。新規契約の場合は880円(税込)となりますが、フレッツ光からの乗り換えは転用となるため、1,980円の方が適用されます。この手数料は、初回の楽天ひかりの請求時に合わせて請求されるため、事前に支払う必要はありません。

      ちなみに、他の光コラボレーション事業者(ドコモ光やソフトバンク光など)の一般的な契約事務手数料は3,300円(税込)であることが多いため、楽天ひかりの事務手数料は比較的安い設定となっています。

      サービス転用時の契約事務手数料
      楽天ひかり1,980円
      ドコモ光(参考)3,300円
      ソフトバンク光(参考)3,300円

      また、楽天ひかりでは定期的にキャンペーンを実施しており、契約事務手数料が無料になる場合もあります。申し込み時に最新のキャンペーン情報を確認するとよいでしょう。特に、楽天モバイルとのセット契約などで、事務手数料が無料になるキャンペーンが行われることがあります。

      なお、NTTフレッツ光からの転用にあたり、NTT側からの転用手数料は発生しません。転用承諾番号の発行は無料で行えるため、NTT側への支払いは必要ありません。この点は、「解約と新規契約」の場合にNTTに対して解約金が発生する可能性があるのと比較すると、転用の大きなメリットと言えるでしょう。

      契約事務手数料は、回線速度や契約タイプ(戸建て・マンション)に関係なく一律の金額が適用されます。また、ひかり電話などのオプションサービスを同時に申し込んでも、追加の事務手数料は発生しません。

      楽天ひかりの契約事務手数料は、他の光回線事業者と比較しても標準的な金額ですので、乗り換えを検討する上で大きな障壁にはならないでしょう。むしろ、月額料金の節約効果を考えると、この程度の初期費用は早期に回収できる可能性が高いと言えます。

      フレッツ光のプロバイダ解約の違約金

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え時に、意外と見落としがちなのが現在契約中のプロバイダ解約に伴う違約金です。フレッツ光では、光回線とプロバイダを別々に契約しているため、楽天ひかりへの転用手続きとは別に、プロバイダの解約手続きを自分で行う必要があります。その際、プロバイダとの契約状況によっては違約金が発生する可能性があるのです。

      多くのプロバイダでは、1年間や2年間の最低利用期間が設定されており、その期間内に解約すると違約金が発生します。また、期間満了後も自動更新される契約では、更新月以外の解約で違約金が発生するケースもあります。

      主要プロバイダの最低利用期間と違約金の目安は以下の通りです。

      プロバイダ最低利用期間違約金(税込)
      OCN2年5,000円
      So-net2年3,000円
      BIGLOBE2年5,000円
      @niftyなしなし
      Yahoo!BB2年5,500円
      AsahiNet1年2,200円
      GMOとくとくBB1ヶ月なし
      ぷららなしなし
      DTIなしなし

      違約金を避けるためには、プロバイダの契約更新月に合わせて楽天ひかりへの乗り換えを行うのが理想的です。もし更新月が分からない場合は、現在契約しているプロバイダのカスタマーサポートに問い合わせて確認するとよいでしょう。

      また、プロバイダの解約タイミングも重要です。楽天ひかりへの転用が完了する前にプロバイダを解約してしまうと、その間インターネットが使えなくなってしまいます。逆に、転用完了後もプロバイダの解約を忘れると、不要な料金が発生し続けてしまいます。

      理想的なのは、楽天ひかりへの転用完了日(切替日)にプロバイダも解約されるよう、事前に手続きしておくことです。多くのプロバイダでは、解約日を指定できるため、「楽天ひかりへの切替日(〇月〇日)をもって解約」と伝えると、スムーズに手続きができます。

      なお、プロバイダのメールアドレスを重要な連絡先として使用している場合は、解約前に別のメールサービス(Gmail、Yahooメールなど)に移行しておくことをおすすめします。プロバイダを解約すると、そのメールアドレスも使えなくなるケースがほとんどだからです。一部のプロバイダでは、解約後もメールアドレスのみを有料で継続利用できるサービスもありますので、必要に応じて検討するとよいでしょう。

      工事費の残債がある場合の対応

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、見落としがちなのがフレッツ光の工事費の残債です。フレッツ光では、開通工事費を一括で支払うのではなく、月々の利用料金に上乗せして分割払いにしているケースが一般的です。そのため、契約期間の途中で楽天ひかりに乗り換える場合、工事費の残りの支払いが一括で請求されることがあります。

      フレッツ光の工事費は一般的に以下のような金額と支払い方法になっています。

      • 屋内配線工事あり:22,000円(税込)
      • 屋内配線工事なし:8,360円(税込)
      • 派遣工事なし:2,200円(税込・一括払いのみ)

      これらの工事費は、契約時期によって24回(2021年7月1日以降の契約)または31回(2021年6月30日までの契約)の分割で支払うことになります。そのため、支払い完了前に楽天ひかりに乗り換えると、残りの金額が一括請求される可能性があるのです。

      工事費の残債額を確認するには、NTTのカスタマーセンター(0120-116-116)に問い合わせるのが確実です。お客様IDや契約者情報などを伝えると、現在の残債額を教えてもらえます。

      なお、楽天ひかりでは、フレッツ光の工事費残債を継続して分割払いできる場合もあります。これについては、楽天ひかりの申し込み前専用窓口(0120-987-600)に直接問い合わせることで、対応可能かどうか確認できます。分割払いが継続できれば、初期費用の負担を軽減できるため、残債がある場合は必ず確認しておくとよいでしょう。

      工事費残債の扱いは、契約時期によって異なるため、以下で詳しく解説します。

      2021年6月30日までに契約した場合の残債

      2021年6月30日以前にフレッツ光を契約した場合、工事費の分割払いは31回に設定されています。そのため、31ヶ月以内に楽天ひかりへ乗り換えると工事費の残債が発生します。具体的な残債額は、契約からの経過期間によって異なります。

      工事費が22,000円(屋内配線工事あり)の場合、主な残債額は以下のようになります。

      契約からの経過期間残債額(税込)
      開通時(1ヶ月目)22,000円
      6ヶ月目17,602円
      12ヶ月目13,204円
      18ヶ月目8,806円
      24ヶ月目4,408円
      31ヶ月目完済

      工事費が8,360円(屋内配線工事なし)の場合は、上記の約38%の金額が残債額となります。例えば、12ヶ月目の場合、残債額は約5,017円となります。

      この残債額は、楽天ひかりへの転用手続き後、NTTから一括で請求されることが一般的です。ただし、前述したように楽天ひかりに直接相談することで、分割払いを継続できる可能性もあります。

      なお、31ヶ月以上フレッツ光を利用している場合、工事費は既に完済しているため、残債は発生しません。また、開通時に工事費を一括払いしている場合も、当然ながら残債は発生しません。

      工事費の残債があるかどうかは、NTTの転用承諾番号を取得する際に確認できます。転用承諾番号の発行手続き中に、現在の工事費残債が表示されるので、そこで確認しておくとよいでしょう。

      2021年7月1日以降に契約した場合の残債

      2021年7月1日以降にフレッツ光を契約した場合、工事費の分割払いは24回に変更されています。そのため、24ヶ月以内に楽天ひかりへ乗り換えると工事費の残債が発生します。31回払いよりも支払い期間が短くなっているため、月々の支払額は増加していますが、支払い完了までの期間は短縮されています。

      工事費が22,000円(屋内配線工事あり)の場合、主な残債額は以下のようになります。

      契約からの経過期間残債額(税込)
      開通時(1ヶ月目)22,000円
      6ヶ月目16,504円
      12ヶ月目11,008円
      18ヶ月目5,512円
      24ヶ月目完済

      工事費が8,360円(屋内配線工事なし)の場合は、支払額や残債額も比例して小さくなります。例えば、12ヶ月目の残債額は約4,180円となります。

      24回払いの場合の月々の支払い額は、工事費22,000円の場合、約916円/月となります。31回払いの約709円/月と比較すると、月々約200円高くなりますが、その分7ヶ月早く支払いが完了します。

      なお、24ヶ月(2年)以上フレッツ光を利用している場合は、工事費は既に完済しているため、残債は発生しません。また、派遣工事なしで開通した場合(工事費2,200円)は一括払いのみのため、残債が発生する心配はありません。

      工事費の残債があるかどうかの確認方法は、2021年6月30日以前の契約と同様に、NTTの転用承諾番号を取得する際に確認できます。また、不明な点がある場合は、NTTのカスタマーセンター(0120-116-116)に問い合わせるとよいでしょう。

      Wi-Fiルーター購入費用

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、見落としがちな費用の一つがWi-Fiルーターの購入費用です。楽天ひかりでは、Wi-Fiルーターのレンタルサービスを提供していないため、Wi-Fi環境を構築するためには自分でルーターを購入する必要があります。

      特に注目すべき点は、楽天ひかりでは「クロスパス」と呼ばれるIPv6接続サービスが提供されていることです。このクロスパスを利用すると、従来のIPv4接続と比較して通信速度が大幅に向上する可能性があります。実測値では、クロスパス対応ルーターを使用した場合と使用しない場合で、平均速度に約2倍の差が出るというデータもあります。

      クロスパス対応のWi-Fiルーターの価格帯は、機能や性能によって5,000円〜15,000円程度と幅があります。代表的なクロスパス対応ルーターとその価格の目安は以下の通りです。

      メーカー・製品名機能・特徴価格帯(税込)
      バッファロー WSR-1500AX2Wi-Fi 6対応、最大1501Mbpsの高速通信7,000円〜9,000円
      NEC Aterm WG1200HS4コンパクトサイズ、簡単設定機能あり5,000円〜7,000円
      ASUS RT-AX56UWi-Fi 6対応、高性能アンテナ、ゲーミング機能あり10,000円〜12,000円
      IO DATA WN-DEAX1800GRWi-Fi 6対応、メッシュWi-Fi対応8,000円〜10,000円

      ルーターを選ぶ際のポイントは、まず「クロスパス対応」であることが重要です。楽天ひかりの公式サイトには、クロスパス対応ルーターの一覧が掲載されているので、購入前に確認するとよいでしょう。

      また、Wi-Fi規格(11ac、11ax(Wi-Fi 6)など)、通信速度、対応範囲、同時接続台数、セキュリティ機能なども重要な選択基準です。特に、最新のWi-Fi 6(11ax)対応のルーターは、従来のルーターと比較して高速通信や多台数同時接続に優れているため、複数の機器をWi-Fi接続する家庭には特におすすめです。

      なお、既にフレッツ光でWi-Fiルーターを使用している場合、そのルーターが楽天ひかりのクロスパスに対応していれば、そのまま継続して使用できます。ただし、クロスパスに対応していない古いルーターの場合は、新たに購入を検討する価値があるでしょう。

      ルーターの購入費用は、楽天ひかりへの乗り換えに伴う一時的な出費ですが、クロスパス対応ルーターの導入によって通信速度が向上すれば、長期的に見て十分に価値のある投資と言えるでしょう。特に、動画視聴やオンラインゲーム、在宅勤務などでインターネットを頻繁に利用する方にとっては、快適なネット環境を構築するための重要な要素です。

      ルーターの購入は、楽天市場などのオンラインショップや家電量販店で可能です。楽天市場で購入すれば、楽天ポイントが貯まるというメリットもあります。特に楽天ひかりに契約すると、楽天市場での買い物でのポイント還元率がアップするので、ルーター購入時にもその恩恵を受けられます。

      楽天ひかりはIpv6対応ルーターが必要!おすすめWi-Fiルーターと失敗しない選び方も解説

      楽天ひかりでおすすめなルーターは?どのように選べばいい?と悩んでいませんか。まず、楽天ひかりではIpv6(クロスパス)対応ルーターをご自身で用意していただく必要があります。そこで楽天ひかりでおすすめのルーターを以下の状況別にわけて紹介してい...

      続きを読む

      フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える5つのメリット

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討している方にとって、どのようなメリットがあるのか気になるところでしょう。

      実は、乗り換えることで得られるメリットはいくつもあります。月額料金の削減やポイント還元率のアップ、工事不要での簡単な乗り換え手続きなど、さまざまな利点があります。

      ここでは、フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える際の主な5つのメリットについて詳しく解説していきます。

      これらのメリットを理解することで、乗り換えが自分にとって本当にお得なのかを判断する材料にしてください。

      月額料金が安くなる

      フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えることで、毎月の通信費を大幅に削減できる可能性があります。これは、両サービスの料金体系の違いが主な理由です。フレッツ光は回線料金とプロバイダ料金が別々に発生しますが、楽天ひかりはプロバイダ込みの料金体系となっているため、トータルで見ると安くなることが多いのです。

      具体的な料金を比較してみましょう。フレッツ光の場合、回線料金とプロバイダ料金を合わせると、戸建て住宅では月額約6,800円〜8,000円程度、マンションタイプでも約5,000円〜6,100円程度かかります。一方、楽天ひかりは戸建て(ファミリータイプ)で5,280円、マンションタイプで4,180円と設定されています。

      サービス戸建て(ファミリータイプ)マンションタイプ
      楽天ひかり(基本料金)5,280円4,180円
      フレッツ光(東日本+プロバイダ)約8,012円約5,037円〜6,137円
      フレッツ光(西日本+プロバイダ)約6,802円約4,817円〜6,027円

      上記の表から分かるように、楽天ひかりはフレッツ光と比較して月額料金が安く設定されています。この差額は、2年間の契約期間で考えると戸建てタイプで最大約65,000円の節約になる可能性があります。特にフレッツ光の東日本エリアの利用者は、乗り換えによる料金メリットが大きいでしょう。

      また、楽天ひかりではキャンペーンも頻繁に実施されています。例えば、楽天モバイルとセットで契約すると初期費用が無料になるといった特典もあるため、さらにお得に契約できる可能性があります。公式サイトで最新のキャンペーン情報を確認することをおすすめします。

      料金面でのメリットを最大限に活かすためには、現在のフレッツ光の契約内容と楽天ひかりの料金プランを詳細に比較することが大切です。特に、マンションタイプの場合は建物によって適用されるプランが異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

      なお、フレッツ光の工事費を分割払いしている場合でも、楽天ひかりに直接問い合わせることで分割払いを継続できる場合もありますので、初期費用の負担を軽減する方法として検討してみるとよいでしょう。

      楽天市場でのポイント還元率が1%~3%アップ

      楽天ひかりへの乗り換えで得られる大きなメリットの一つが、楽天市場での買い物時のポイント還元率アップです。楽天ひかりを契約すると、楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象となり、楽天市場での買い物でのポイント還元率が通常より+1倍(つまり1%)上がります。

      例えば、通常のポイント還元率が1%の場合、楽天ひかりを契約していれば2%になります。これだけでも十分お得ですが、さらに楽天のサービスを利用することでポイント還元率を積み重ねることができます。特に注目すべきは、楽天モバイルとセットで契約した場合です。

      楽天ひかりに加えて楽天モバイルも契約すると、楽天市場でのポイント還元率が最大で+4倍(つまり4%)までアップします。これは基本還元率1%に加えての上乗せなので、合計で最大5%のポイント還元を受けることができるのです。10,000円の買い物をした場合、500円分のポイントが貯まる計算になります。

      契約状況楽天市場でのポイント還元率
      通常(楽天会員)1%(基本還元率)
      楽天ひかり契約者2%(基本還元率1%+楽天ひかり1%)
      楽天ひかり+楽天モバイル契約者最大5%(基本還元率1%+楽天ひかり1%+楽天モバイル3%)

      この特典は楽天市場でよく買い物をする方にとっては非常に魅力的です。日常的に楽天市場を利用している場合、年間の買い物額が数十万円になることも珍しくありません。その場合、ポイント還元率のアップにより、数千円から1万円以上の追加ポイントを獲得できる可能性があります。

      獲得したポイントは楽天市場での次回の買い物はもちろん、楽天ペイでの支払いや楽天モバイルの月額料金の支払いにも利用できます。つまり、楽天のサービスをうまく組み合わせることで、通信費や買い物代を効率よく節約できる仕組みになっているのです。

      ただし、このポイント還元率アップのメリットは、楽天市場を利用しない方には恩恵がありません。自分の買い物習慣と照らし合わせて、このメリットがどれだけ自分に当てはまるかを検討することが大切です。楽天市場での年間の買い物額を概算し、ポイント還元率アップによってどれだけお得になるかを計算してみると良いでしょう。

      工事不要で手軽に乗り換えられる

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えの大きなメリットの一つに、新たな回線工事が一切不要である点が挙げられます。これは、フレッツ光と楽天ひかりが同じNTTの回線設備を利用しているためです。フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは「転用」と呼ばれる手続きで完了し、物理的な工事は必要ありません。

      転用手続きの最大のメリットは、工事の立会いや日程調整などの手間が一切かからないことです。新規に光回線を契約する場合や、NTT回線以外の光回線に乗り換える場合は、開通工事のために日程を合わせる必要がありますが、転用ではそのような煩わしさがありません。

      また、工事が不要ということは、工事費用も発生しないということです。一般的に光回線の開通工事費は20,000円前後かかることが多いですが、転用ではこの費用が一切かかりません。楽天ひかりに乗り換える際に必要な費用は、事務手数料の1,980円のみです。

      費用項目金額
      開通工事費0円(工事不要のため)
      事務手数料1,980円
      初月の月額料金日割り計算

      転用手続きの流れも非常にシンプルです。まずNTTから転用承諾番号を取得し、その番号を使って楽天ひかりの公式サイトから申し込みを行います。あとは自動的に切り替わるのを待つだけです。この手続きは、インターネットや電話の接続に関する知識がなくても簡単に行えます。

      転用の申し込みから実際に切り替わるまでの期間は、申し込みのタイミングによって異なりますが、通常は約1ヶ月程度です。申し込みの日付によって切り替え日が決まるため、例えば1日~5日に申し込みをした場合は翌月1日に切り替わるといった具合です。

      また、転用手続きでは、現在使っているONU(回線終端装置)やホームゲートウェイなどの機器もそのまま継続して利用できます。機器の交換や返却の手間もかからないため、乗り換えの手間が非常に少なくて済みます。

      このように、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは、工事不要で手続きも簡単なため、初めて光回線を乗り換える方でも安心して行うことができます。特に、「工事の立会いの時間が取れない」「工事費用を抑えたい」という方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

      インターネットが使えない期間が発生しない

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えにおける素晴らしいメリットの一つが、インターネットが利用できない期間が一切発生しない点です。これは、日常生活や仕事でインターネットを頻繁に利用する現代人にとって、非常に大きなメリットです。

      通常、光回線の乗り換えを「解約と新規契約」という形で行うと、フレッツ光の解約後から新しい回線の開通までの間、数日から場合によっては数週間にわたってインターネットが使えない期間が発生します。しかし、フレッツ光から楽天ひかりへの転用では、既存の回線設備をそのまま利用するため、このようなインターネット断絶期間が発生しません。

      具体的には、楽天ひかりへの申し込み後も、切り替え日までは通常通りフレッツ光のサービスを利用できます。そして切り替え日になると、自動的に楽天ひかりのサービスに移行します。切り替えは夜間や早朝などのインターネット利用が少ない時間帯に行われることが多く、多くの場合、翌朝になれば楽天ひかりとして問題なく利用できる状態になっています。

      乗り換え方法インターネット利用不可の期間必要な作業
      転用(フレッツ光→楽天ひかり)なし切り替え後の接続設定のみ
      解約と新規契約(他社光回線への乗り換え)数日~数週間解約手続き、新規開通工事、接続設定

      切り替え後に必要な作業も最小限です。基本的には同じ回線設備を使用するため、ONUなどの機器もそのまま利用できます。ただし、Wi-Fiルーターの設定を変更する必要がある場合もありますが、これは短時間で完了する作業です。楽天ひかりでは、切り替え後60日間は電話サポートが無料で利用できるため、設定に不安がある方でも安心です。

      インターネットが使えない期間がないことのメリットは、特に以下のような方々にとって重要です。

      • 在宅勤務でインターネットを使う方
      • オンライン授業や学習でインターネットを活用している学生
      • ネット動画やゲームを日常的に楽しむ方
      • オンラインショッピングを頻繁に利用する方

      これらの方々にとって、インターネットが数日間使えないという状況は大きな不便を招きます。その点、楽天ひかりへの転用ではそのような心配が一切ないため、安心して乗り換えを検討できます。

      また、フレッツ光の利用料金は切り替え日までの日割り計算となり、楽天ひかりの初月利用料金も日割り計算されるため、料金の二重払いの心配もありません。このように、円滑でストレスのない乗り換え体験が楽天ひかりへの転用の魅力の一つとなっています。

      回線料金とプロバイダ料金の支払いが一本化できる

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えによって得られる実用的なメリットの一つに、回線料金とプロバイダ料金の支払いが一本化できる点があります。これは、家計管理の簡素化と支払い手続きの手間削減につながる重要なポイントです。

      フレッツ光を利用する場合、回線料金はNTT東日本・西日本に、プロバイダ料金は契約しているプロバイダ会社にそれぞれ別々に支払う必要があります。これにより、月に2回の支払い手続きや2社からの請求書管理が必要となり、煩雑さを感じる方も少なくありません。

      一方、楽天ひかりはプロバイダ一体型のサービスです。つまり、楽天ひかりの基本料金にはプロバイダ料金(楽天ブロードバンド)が含まれており、月々の支払いは楽天モバイルへの一括支払いで完結します。これにより、以下のようなメリットが生まれます:

      項目フレッツ光楽天ひかり
      支払い先2社(NTT+プロバイダ)1社(楽天モバイル)
      請求書2通1通
      支払い手続き2回1回
      料金体系回線料金+プロバイダ料金一体型料金

      支払いの一本化は、単に手間が減るだけでなく、家計管理の透明性も向上させます。フレッツ光の場合、実際にかかっている通信費の総額を把握するためには、NTTとプロバイダの両方の請求額を合算する必要がありますが、楽天ひかりでは一目で通信費の全体像が分かります。

      また、クレジットカード払いや口座振替の設定も1回で済むため、支払い方法の変更や更新の手間も半減します。特に、引っ越しなどで住所変更が必要になった場合、変更手続きを1社にだけ行えば良いので、非常に効率的です。

      さらに、楽天ひかりを利用していると、楽天経済圏の他のサービスとの連携もスムーズになります。例えば、楽天市場での買い物、楽天モバイルの利用、楽天カードでの決済など、様々な楽天サービスを利用している場合、全てのポイントが一つの楽天ポイント口座に集約されるため、ポイント管理も簡単です。

      プロバイダ一体型サービスのもう一つのメリットは、インターネット接続に問題が発生した場合の問い合わせ先が一本化されることです。フレッツ光の場合、接続トラブルが起きると「NTTの問題なのか、プロバイダの問題なのか」を自分で判断する必要があり、場合によっては両方に問い合わせることになります。楽天ひかりなら問い合わせ先は1カ所のみなので、トラブル解決もスムーズです。

      このように、回線料金とプロバイダ料金の支払い一本化は、日々の生活の中での小さな煩わしさを減らす効果があります。「毎月の固定費をシンプルに管理したい」「できるだけ手続きの手間を減らしたい」という方にとって、楽天ひかりへの乗り換えは検討する価値があるでしょう。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える4つのデメリット・注意点

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットや注意点も存在します。

      乗り換えを検討する際には、これらのデメリット・注意点もしっかりと理解した上で判断することが大切です。

      ここでは、プロバイダの選択肢がなくなることや違約金の可能性、通信速度の一時的な低下、利用できなくなるサービスについてなど、主な4つのデメリット・注意点について詳しく解説します。

      これらの情報を参考にして、自分にとって本当に楽天ひかりへの乗り換えが最適な選択かどうかを見極めましょう。

      プロバイダが選べない

      フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える際に直面する大きなデメリットの一つが、プロバイダを選択できなくなる点です。フレッツ光では、OCN、So-net、BIGLOBE、@nifty、Yahoo!BBなど様々なプロバイダから自由に選ぶことができました。それぞれのプロバイダには特有のサービスや料金プラン、キャンペーンがあり、自分のニーズに最も合ったプロバイダを選択できるメリットがありました。

      しかし楽天ひかりは、他の光コラボと同様に回線とプロバイダがセットになったサービスであり、プロバイダは「楽天ブロードバンド」に固定されます。つまり、長年使い慣れたプロバイダを継続して利用することはできなくなります。特に、特定のプロバイダのサービスやメールアドレスを長期間利用してきた方にとっては、この点が大きなデメリットになり得ます。

      プロバイダが変わることで具体的に影響を受ける主なポイントとして、以下のようなものが挙げられます。

      • これまで使っていたプロバイダのメールアドレスが使えなくなる
      • プロバイダ固有のサービスやコンテンツが利用できなくなる
      • プロバイダ独自のサポートやヘルプデスクのサービスが変わる
      • プロバイダごとに異なる通信品質や混雑状況の違いが影響する

      特に、長年使い続けてきたメールアドレスが使えなくなる点は、多くのユーザーにとって大きな痛手となります。そのメールアドレスを様々なオンラインサービスやショッピングサイトのアカウント登録に使用している場合、それらすべてを新しいメールアドレスに変更する必要が生じるからです。

      サービスプロバイダ選択固定プロバイダ
      フレッツ光多数のプロバイダから選択可能なし(自由選択)
      楽天ひかり選択不可楽天ブロードバンド
      ドコモ光複数のプロバイダから選択可能なし(16社程度から選択)
      auひかり複数のプロバイダから選択可能なし(5社程度から選択)

      上記の表からわかるように、ドコモ光やauひかりなど一部の光コラボサービスでは、限定的ながらも複数のプロバイダから選ぶことができます。そのため、特定のプロバイダにこだわりがある場合は、楽天ひかりよりもこれらのサービスの方が適している可能性があります。

      一方で、プロバイダを「楽天ブロードバンド」に固定することのメリットもあります。それは、回線とプロバイダの料金が一本化されることで支払いの手間が減ることや、問い合わせ窓口が一本化されてサポートが受けやすくなることです。また、楽天ひかりは楽天市場でのポイント還元率が上がるなど、楽天経済圏を活用している方にとっては魅力的なサービスです。

      したがって、プロバイダが選べない点が自分にとって大きなデメリットになるかどうかは、現在のプロバイダの利用状況や、プロバイダ固有のサービスへの依存度によって変わってきます。乗り換えを検討する際には、現在利用しているプロバイダのサービスや特典を洗い出し、楽天ブロードバンドに変わることでどのような影響があるかを具体的に確認することをおすすめします。

      解約月によっては違約金がかかる

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際に注意すべき重要なポイントの一つが、違約金の発生です。フレッツ光と契約しているプロバイダの両方で、契約状況によっては解約時に違約金が発生する可能性があります。

      まず、フレッツ光自体の契約について見てみましょう。フレッツ光は基本的に2年契約が多く、契約更新月以外に解約すると違約金が発生します。NTT東日本とNTT西日本では違約金の金額や条件が若干異なります。

      事業者契約更新月違約金(戸建て)違約金(マンション)
      NTT東日本利用開始日から24〜26ヶ月目(以降2年毎)4,950円1,650円
      NTT西日本利用開始日から24ヶ月目(以降2年毎)最大5,940円最大5,940円

      NTT東日本の場合、契約更新月(利用開始日から24〜26ヶ月目、以降2年毎)以外に解約すると、戸建てタイプでは4,950円、マンションタイプでは1,650円の違約金が発生します。一方、NTT西日本の場合は、契約からの経過期間に応じて違約金額が変動し、最大で5,940円の違約金が発生する可能性があります。

      ただし、以下の場合は違約金がかからないケースもあります。

      • 利用開始日から6ヶ月未満で解約した場合(NTT西日本の一部プラン)
      • 契約更新月に解約した場合

      次に、プロバイダ契約についても確認が必要です。フレッツ光では別途プロバイダとの契約が必要ですが、多くのプロバイダも最低利用期間や契約更新月を設定しています。プロバイダごとの主な最低利用期間と違約金の例は以下の通りです。

      プロバイダ最低利用期間違約金
      AsahiNet1年2,200円
      BIGLOBE2年5,000円
      OCN2年5,000円
      So-net2年3,000円
      Yahoo!BB2年5,500円
      GMOとくとくBB1ヶ月なし
      ぷららなしなし
      DTIなしなし
      @niftyなしなし

      上記のように、プロバイダによっては最低利用期間が設定されておらず、違約金なしで解約できる場合もあります。しかし、BIGLOBE、OCN、Yahoo!BBなどの主要プロバイダでは2年の最低利用期間が設定されており、その期間内に解約すると3,000円〜5,500円程度の違約金が発生します。

      フレッツ光からの転用手続き自体に違約金はかかりませんが、上記のフレッツ光本体とプロバイダの契約状況によっては、合計で最大10,000円を超える違約金が発生する可能性があります。そのため、転用を検討する際には、事前に以下の情報を確認しておくことが重要です。

      確認事項

      • フレッツ光の契約開始月と次回の契約更新月
      • 利用中のプロバイダの最低利用期間と違約金の有無
      • 工事費の分割払いが残っている場合はその残債額

      また、フレッツ光の工事費を分割払いにしている場合、その残債が一括で請求される点も注意が必要です。2021年6月30日までに契約した場合は31回払い、7月1日以降の契約では24回払いが一般的です。完済前に楽天ひかりへ乗り換えると、残りの工事費が一括請求されます。

      このように、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え時には、タイミングによって思わぬ費用が発生する可能性があります。違約金や工事費の残債の合計額と、楽天ひかりへの乗り換えによって得られる月額料金の節約額やポイント還元などのメリットを比較検討し、最適なタイミングで乗り換えを行うことをおすすめします。

      乗り換え直後はIPv6通信を利用できず速度が一時的に遅くなる可能性

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え時に注意すべきポイントとして、乗り換え直後は通信速度が一時的に遅くなる可能性があるという点が挙げられます。これは、IPv6通信(次世代の高速インターネット通信方式)が即座に利用できるようにならないことが主な原因です。

      まず、IPv6通信とは何かについて簡単に説明しましょう。IPv6は、インターネット上の機器を識別するためのアドレス(IPアドレス)の新しい規格で、従来のIPv4と比較して以下のメリットがあります。

      IPv6通信のメリット

      • より多くの機器に固有のアドレスを割り当てられる
      • 回線の混雑が少ないため、通信速度が速くなる
      • セキュリティ面が強化されている

      楽天ひかりでは、「クロスパス」と呼ばれるIPv6接続サービスを提供していますが、この接続方式に切り替わるまでには時間がかかります。具体的には、楽天ひかりへの切り替え完了後、IPv6通信が利用できるようになるまでに最大で1週間程度かかる場合があります。この間は従来のIPv4通信のみが利用可能な状態となります。

      IPv4通信は、現在も広く使われている通信方式ですが、アドレスの枯渇問題や通信経路の混雑などの課題があります。特に夕方から夜にかけてのインターネット利用が集中する時間帯では、IPv4通信だと速度低下を感じやすくなります。そのため、IPv6通信が利用できない乗り換え直後の期間は、通常よりも通信速度が遅く感じられる可能性があるのです。

      通信方式特徴楽天ひかりでの利用開始時期
      IPv4通信・従来の通信方式
      ・混雑しやすい
      ・ピーク時に速度低下しやすい
      開通直後から利用可能
      IPv6通信(クロスパス)・次世代の通信方式
      ・混雑しにくい
      ・高速通信が可能
      開通後数時間〜最大1週間後に利用可能

      ただし、この通信速度の低下は永続的なものではなく、あくまでも一時的な現象です。IPv6通信が利用可能になれば、通信速度は改善されます。楽天ひかりでは、IPv6通信が利用できるようになると、メールやSMSで「IPv6利用開始」の通知が届きます。

      また、IPv6通信を最大限に活用するためには、クロスパス対応のWi-Fiルーターを使用することが重要です。残念ながら、楽天ひかりではクロスパス対応ルーターのレンタルサービスを提供していないため、対応ルーターを自分で購入する必要があります。

      クロスパス対応ルーターを使用しない場合、IPv6通信が開始された後も十分な速度向上を実感できない可能性があります。実際、クロスパス対応ルーターを使用した場合と使用しない場合では、平均速度に約2倍の差が出るという報告もあります。

      楽天ひかりの公式サイトでは、クロスパス対応ルーターの一覧が公開されています。代表的な対応ルーターには、以下のようなものがあります。

    • NEC製:Aterm WG1200HS4、Aterm WG2600HS4など
    • バッファロー製:WSR-1500AX2、WSR-2533DHPLなど
    • ヤマハ製:RTX1210、NVR510など
    • 以上のように、乗り換え直後の一時的な通信速度の低下は避けられない場合がありますが、これは楽天ひかりに限った話ではなく、多くの光コラボサービスでも同様の現象が起こり得ます。長期的に見れば、クロスパス対応ルーターを用意することで、安定した高速通信を楽しむことができるでしょう。

      乗り換えを検討している方は、これらの点を理解した上で、可能であれば通信速度にそれほど依存しない時期(例えば、オンラインゲームの大会参加や大容量ファイルのアップロード・ダウンロードが必要ない時期)を選んで乗り換えを行うと良いでしょう。

      フレッツ光で使っていた一部サービスが利用できなくなる

      フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える際に見落としがちなデメリットとして、これまでフレッツ光で利用していた一部のサービスやオプションが使えなくなることが挙げられます。特に長年フレッツ光を利用してきた方は、様々なサービスを活用していることが多いため、乗り換え前に必ず確認しておきましょう。

      まず、プロバイダ関連のサービスについて考えてみましょう。前述の通り、楽天ひかりではプロバイダが「楽天ブロードバンド」に固定されるため、これまで利用していたプロバイダ特有のサービスは利用できなくなります。特に影響が大きいのは以下のようなサービスです。

      カテゴリ利用できなくなるサービス例代替手段
      メールサービスプロバイダ提供のメールアドレス
      (例:○○@ocn.ne.jp、□□@biglobe.ne.jp)
      Gmailなどの無料メールサービス
      楽天メールへの移行
      セキュリティサービスプロバイダ提供のセキュリティソフト
      ウイルス対策サービスなど
      楽天ひかりのセキュリティオプション
      市販のセキュリティソフト
      クラウドストレージプロバイダ提供のオンラインストレージGoogleドライブ、Dropboxなど
      楽天クラウドなど
      特典・ポイントサービスプロバイダ独自のポイント制度
      会員限定割引など
      楽天ポイントへの移行

      特に注意が必要なのはメールアドレスです。長年使用しているプロバイダのメールアドレスは、様々なウェブサービスやオンラインショッピングのアカウント登録に使われていることが多いため、これらをすべて新しいメールアドレスに変更する必要があります。一部のプロバイダでは、解約後も有料でメールアドレスのみ継続利用できるサービスを提供していますが、楽天ひかりへの乗り換え前にそのオプションを確認することをおすすめします。

      次に、フレッツ光特有のサービスについてです。フレッツ光では、以下のようなNTT提供のオプションサービスが利用できました。

      • フレッツ・スクウェア:会員限定のコンテンツサイト
      • フレッツ・ウイルスクリア:セキュリティサービス
      • フレッツ・あずけ〜る:オンラインストレージサービス
      • フレッツ・マーケット:有料コンテンツ配信サービス

      これらのサービスは、多くの場合楽天ひかりに乗り換えると利用できなくなります。ただし、「フレッツ・テレビ」や「ひかり電話」などのサービスは、楽天ひかりでも継続して利用できます。これらのサービスは、NTTとの直接契約となるためです。

      また、フレッツ光ネクストなどで提供されていた「ひかり電話ルータ」や「ホームゲートウェイ」などのレンタル機器も、楽天ひかりへの乗り換え時に返却が必要になる場合があります。特にWi-Fiルーターや無線LANカードをレンタルしていた場合は、解約時に忘れずにNTTへ返却する必要があります。NTTから専用の返却キットが送られてきますので、その中にレンタル機器を入れて返送しましょう。

      なお、これらのサービスや機器の代わりに、楽天ひかりでは独自のオプションサービスが提供されています。例えば、セキュリティ対策としては「楽天ひかりセキュリティ」というオプションがあります。また、Wi-Fiルーターについては、クロスパス対応の機器を自分で購入する必要がありますが、これにより通信速度の向上が期待できます。

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際には、現在利用しているサービスや機器のリストを作成し、乗り換え後も必要なものがあれば代替サービスを探しておくことをおすすめします。特に重要なデータが保存されているオンラインストレージや、重要な連絡先として登録されているメールアドレスは、乗り換え前にバックアップや変更手続きを済ませておくことが大切です。

      このように、フレッツ光で使っていた一部サービスが利用できなくなることはデメリットですが、楽天ひかりへの乗り換えによる料金の節約や楽天ポイントの還元率アップなどのメリットと比較して、総合的に判断することをおすすめします。

      フレッツ光と楽天ひかりの料金比較!いくらお得になる?

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、最も気になるポイントの一つが「料金面でどれだけお得になるのか」という点でしょう。実際、多くの方が月々の通信費を少しでも抑えたいと考えています。結論から言うと、フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えることで、月額料金を数百円から最大2,000円以上節約できる可能性があります。ここでは、一戸建て(戸建て)タイプとマンションタイプそれぞれの料金比較や、ひかり電話・ひかりテレビの料金、工事費の残債に関する情報など、知っておきたい料金面での違いについて詳しく解説します。実際にいくらお得になるのか、ぜひご自身の契約状況と照らし合わせて確認してみてください。

      一戸建て(戸建て)タイプの料金比較

      一戸建て(戸建て)タイプの光回線を利用している方にとって、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えによる料金メリットは特に大きいと言えます。というのも、戸建てタイプでは月額料金の差額が最も顕著に表れるからです。具体的な料金を比較してみましょう。

      フレッツ光の戸建てタイプの料金は、NTT東日本とNTT西日本で若干異なります。NTT東日本エリアでは基本料金が5,940円、これにプロバイダ料金(一般的に1,100円~1,320円程度)を加えると、合計で約7,000円~7,500円程度になります。一方、NTT西日本エリアでは基本料金も同じく5,940円で、プロバイダ料金を加えると同様に7,000円前後の月額料金となります。

      対して楽天ひかりの戸建てタイプ(ファミリータイプ)の月額料金は5,280円です。この料金にはプロバイダ料金も含まれているため、追加費用は発生しません。つまり、フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えることで、戸建てタイプでは月々約1,500円~2,000円以上の節約ができる計算になります。

      サービス基本料金プロバイダ料金合計月額料金
      フレッツ光(NTT東日本)5,940円約1,100円~1,320円約7,040円~7,260円
      フレッツ光(NTT西日本)5,940円約1,045円~約6,985円~
      楽天ひかり5,280円(プロバイダ料金込み)5,280円

      上記の表からも分かるように、フレッツ光と楽天ひかりの一戸建てタイプの料金差は明確です。この差額を1年間で計算すると、約18,000円~24,000円の節約になります。さらに2年、3年と長期的に見れば、かなりの金額を節約できることになります。

      また、楽天ひかりでは定期的にキャンペーンを実施しており、初月無料や特定の条件下で月額料金が割引されるケースもあります。例えば、楽天モバイルとセットで契約すると特典がつくこともあるため、楽天のサービスを積極的に利用している方にとっては、さらにお得になる可能性があります。

      ただし、フレッツ光のキャンペーンや割引サービス(「にねん割」など)を利用している場合は、その分の差額が縮まる可能性もあるので、現在の正確な支払額を確認した上で比較することをおすすめします。いずれにしても、一戸建てタイプでは楽天ひかりのほうが月額料金で優位性があると言えるでしょう。

      マンションタイプの料金比較

      マンションにお住まいの方にとっても、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは料金面でメリットがあります。マンションタイプの料金比較は、建物の規模や契約者数によって複数のプランが存在するため少し複雑ですが、基本的には楽天ひかりのほうが月額料金が安くなるケースが多いです。

      フレッツ光のマンションタイプは、主に「マンションタイプ プラン1」「マンションタイプ プラン2」「マンションタイプ ミニ」の3種類があります。これらは建物内の契約者数や建物の設備状況によって適用されるプランが異なります。NTT東日本エリアでの基本料金は、プラン1が3,795円、プラン2が3,355円、ミニが4,455円です。NTT西日本エリアでは、プラン1が4,070円、プラン2が3,520円、ミニが4,950円となっています。これらの料金に加えて、さらにプロバイダ料金(約1,100円~1,320円)が必要になります。

      一方、楽天ひかりのマンションタイプ(マンションプラン)は一律4,180円で、この料金にはプロバイダ料金も含まれています。つまり、追加費用なしで利用できます。

      サービスプラン基本料金プロバイダ料金合計月額料金
      フレッツ光
      (NTT東日本)
      プラン13,795円約1,100円~1,320円約4,895円~5,115円
      プラン23,355円約4,455円~4,675円
      ミニ4,455円約5,555円~5,775円
      フレッツ光
      (NTT西日本)
      プラン14,070円約1,045円~約5,115円~
      プラン23,520円約4,565円~
      ミニ4,950円約5,995円~
      楽天ひかり4,180円(プロバイダ料金込み)4,180円

      上記の表を見ると、フレッツ光のプラン2を利用している場合は、楽天ひかりに乗り換えても大きな差はない、あるいは若干高くなる可能性もあります。しかし、プラン1やミニを利用している場合は、楽天ひかりに乗り換えることで月々数百円から1,500円程度の節約になります。

      また、楽天ひかりは料金体系がシンプルなため、どのマンションでも一律の料金で利用できる点も魅力です。フレッツ光では建物によって適用されるプランが変わるため、引っ越しの際に料金が変わる可能性がありますが、楽天ひかりではそのような心配がありません。

      マンションタイプの場合も、楽天ひかりでは様々なキャンペーンが実施されており、初月無料や特典付きのプランなどを利用できる場合があります。特に楽天市場をよく利用する方は、楽天ひかりを契約することでポイント還元率がアップするメリットもあるので、総合的に見ると楽天ひかりのほうがお得になるケースが多いでしょう。

      ひかり電話やひかりテレビの月額料金は同じ

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、ひかり電話やひかりテレビなどのオプションサービスの料金がどうなるのかも気になるポイントです。結論から言うと、ひかり電話やひかりテレビの月額料金は、フレッツ光でも楽天ひかりでも同じです。そのため、これらのサービスを利用している方も安心して乗り換えることができます。

      ひかり電話の基本料金は月額550円で、フレッツ光でも楽天ひかりでも変わりません。これは、ひかり電話の契約がNTT東日本・西日本との直接契約のままで継続するためです。フレッツ光から楽天ひかりへ転用しても、光回線の契約先が楽天モバイルに変わるだけで、ひかり電話の契約先はNTT東日本・西日本のままとなります。

      同様に、フレッツ・テレビ(ひかりテレビ)の月額料金も825円で変わりません。こちらもNTTとの直接契約が継続するためです。

      オプションサービスフレッツ光での月額料金楽天ひかりでの月額料金
      ひかり電話(基本プラン)550円550円
      ひかりテレビ(フレッツ・テレビ)825円825円

      ただし、注意点としては、ひかり電話の請求はNTT東日本・西日本から直接行われるため、楽天ひかりの料金とは別々に請求されることになります。つまり、光回線料金は楽天モバイルから、ひかり電話料金はNTTからそれぞれ請求される形になるので、支払い管理の面では少し手間が増える可能性があります。

      また、ひかり電話の付加サービス(ナンバー・ディスプレイやナンバー・リクエストなど)の料金も変わりません。例えば、ナンバー・ディスプレイは月額440円、ナンバー・リクエストは月額220円といった具合です。

      転用時にひかり電話を継続利用するためには、申し込み時に「ひかり電話を継続する」という選択をする必要があります。これを選択しないと、番号が引き継がれない可能性があるので注意しましょう。

      ひかり電話やひかりテレビの料金が変わらないということは、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えによる月額料金の節約効果は、基本的に光回線の料金差のみから生じることになります。そのため、前述した戸建てタイプやマンションタイプの料金比較をベースに、現在の支払額と照らし合わせて検討するとよいでしょう。

      楽天ひかりのひかり電話はNTTとの契約が必要!料金やメリット 解約方法なども完全解説!

      楽天ひかりでひかり電話を利用する場合、別途NTT東日本・西日本との契約が必要です。楽天独自のサービスはないものの、NTTのひかり電話も加入電話よりかなりオトクに使えますので、導入の余地は大いにあるといえるでしょう。そこで今回は、楽天ひかりで...

      続きを読む
      楽天ひかりでテレビをみるには?フレッツテレビ・ひかりTV・アンテナをそれぞれ徹底解説

      「楽天ひかりでテレビを見るにはどうしたらいいの?」「どんなテレビサービスがある?」など気になっていませんか。結論、楽天ひかりでテレビを見る方法とそれぞれおすすめな人は以下の通りです。フレッツ・テレビシンプルに地デジが見れればいいという人にお...

      続きを読む

      工事費の残債がある場合は引き継ぎになる

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際に忘れてはならないのが、フレッツ光の工事費の残債がある場合の取り扱いです。フレッツ光の工事費は一般的に分割払いで支払うことが多いため、契約途中で楽天ひかりへ乗り換える場合、工事費の残債がどうなるかは重要なポイントです。

      結論から言うと、フレッツ光の工事費の残債がある場合、楽天ひかりへの転用後も工事費の支払いは継続します。ただし、支払い方法には一括払いと分割払いの2つの選択肢があり、どちらを選ぶかによって対応が異なります。

      まず、工事費の残債を一括で支払う場合、NTTから一括請求されることになります。一戸建ての場合、工事費は一般的に22,000円で、これを24回(2021年7月1日以降の契約)または31回(2021年6月30日までの契約)の分割で支払っています。例えば、24回払いの場合、12ヶ月目の時点での残債は約11,000円となります。

      一方、工事費の残債を継続して分割払いする場合は、楽天ひかりに直接問い合わせることで対応可能なケースもあります。この場合、楽天ひかりに転用後も残りの工事費を毎月分割して支払い続けることになります。

      契約時期分割回数工事タイプ工事費総額(戸建て)
      2021年6月30日まで31回屋内配線工事あり22,000円
      2021年6月30日まで31回屋内配線工事なし8,360円
      2021年7月1日以降24回屋内配線工事あり22,000円
      2021年7月1日以降24回屋内配線工事なし8,360円

      工事費の残債額は、契約からの経過期間や工事の内容(屋内配線工事の有無など)によって異なります。正確な残債額は、NTTのカスタマーセンター(0120-116-116)に問い合わせることで確認できます。

      楽天ひかりでは新たに工事が必要になることはないため、追加の工事費は発生しません。そのため、初期費用としては事務手数料の1,980円のみで済みます。フレッツ光の工事費の残債と合わせて考えても、長期的に見れば楽天ひかりへの乗り換えによる月額料金の節約効果のほうが大きい場合が多いでしょう。

      ただし、フレッツ光の契約期間や工事費の残債状況によっては、残債の一括支払いに加えて違約金も発生する可能性があります。そのため、乗り換えのタイミングは慎重に検討することをおすすめします。特に、フレッツ光の契約更新月に合わせて乗り換えれば、違約金を回避できる可能性が高まります。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      フレッツ光と楽天ひかりの速度比較

      料金面と並んで重要なのが通信速度です。インターネットを快適に利用するためには、安定した高速通信が欠かせません。フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えた場合、通信速度はどう変わるのでしょうか。結論から言うと、基本的な通信速度に大きな違いはありません。これは、楽天ひかりがフレッツ光と同じNTTの回線設備を利用しているためです。ただし、プロバイダの変更やIPv6接続(クロスパス)の利用によって、実際の体感速度が向上する可能性もあります。ここでは、最大通信速度や実測値の比較、速度向上の可能性について詳しく見ていきましょう。

      最大通信速度はどちらも1Gbps

      フレッツ光と楽天ひかりの最大通信速度を比較すると、どちらも最大1Gbps(1,000Mbps)となっています。これは、両者が同じNTTの光ファイバー回線設備を利用しているためです。楽天ひかりはいわゆる「光コラボレーション」と呼ばれるサービスで、NTTが敷設した光ファイバー回線を借り受けてサービスを提供しています。そのため、回線の物理的な性能や最大速度は基本的に変わりません。

      ただし、ここで言う最大通信速度は「ベストエフォート型」と呼ばれる理論上の最大値です。実際の通信速度は、利用環境や時間帯、接続機器などの要因によって変動します。特に混雑する時間帯(夕方から夜にかけて)は、最大速度の半分以下になることも珍しくありません。

      また、1Gbpsという速度は光回線の最大速度であり、実際に1Gbpsの速度が出るためには、以下の条件を満たす必要があります。

      • 有線LANで接続していること(Wi-Fi接続だと速度が落ちる)
      • 接続機器(パソコンなど)が1Gbps以上の通信に対応していること
      • ルーターなどの中継機器も高速通信に対応していること
      • プロバイダの回線が混雑していないこと

      実際の利用では、これらの条件をすべて満たすことは難しいため、理論値である1Gbpsに達することはほとんどありません。しかし、日常的なインターネット利用(Webサイトの閲覧、動画視聴、オンラインゲームなど)であれば、数十Mbps~数百Mbpsの速度があれば十分快適に利用できます。

      サービス最大通信速度回線種別
      フレッツ光最大1GbpsNTT光ファイバー回線
      楽天ひかり最大1GbpsNTT光ファイバー回線

      このように、最大通信速度の観点だけで見れば、フレッツ光と楽天ひかりに違いはありません。しかし、実際の利用では、プロバイダの性能やIPv6接続の有無などが体感速度に大きく影響します。次の項目では、実際の測定データをもとに、両者の実測値を比較してみましょう。

      実測値の口コミ比較

      最大通信速度が同じでも、実際の利用環境での速度は異なる場合があります。ここでは、「みんなのネット回線速度」などのデータをもとに、フレッツ光と楽天ひかりの実測値を比較してみましょう。

      みんなのネット回線速度によると、フレッツ光と楽天ひかりの下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の平均速度は以下のようになっています。

      時間帯楽天ひかりフレッツ光
      下り平均速度上り平均速度下り平均速度上り平均速度
      朝(5時~9時)307.32Mbps251.78Mbps358.0Mbps245.66Mbps
      昼(12時~13時)297.15Mbps246.62Mbps304.27Mbps242.55Mbps
      夕方(16時~19時)258.68Mbps242.11Mbps285.41Mbps234.86Mbps
      夜(20時~23時)209.49Mbps221.81Mbps231.74Mbps232.37Mbps
      深夜(0時~5時)285.25Mbps243.99Mbps357.27Mbps252.2Mbps
      全時間帯平均約270Mbps約240Mbps約307Mbps約242Mbps

      この表から分かるように、下り速度ではフレッツ光のほうがやや速い傾向にあります。特に朝や深夜の時間帯では、フレッツ光のほうが50Mbps程度速くなっています。一方、上り速度については両者に大きな差はなく、時間帯によっては楽天ひかりのほうがわずかに速いケースもあります。

      ただし、これらの数値はあくまで平均値であり、実際の速度は利用環境や地域、建物の状況、使用している機器などによって大きく変わります。また、同じ建物内でも、部屋の位置や階数によって速度が異なることもあります。

      実際のユーザーの口コミを見ると、「フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えて速度が変わらなかった」という意見が多い一方で、「プロバイダが変わったことで速度が向上した」という声も見られます。これは次の項目で詳しく説明する「プロバイダの影響」によるものです。

      日常的なインターネット利用において、200Mbps以上あれば快適に利用できると言われています。例えば、4K動画の視聴には25Mbps程度、オンラインゲームには50Mbps程度あれば十分とされています。したがって、フレッツ光と楽天ひかりのどちらを選んでも、一般的な利用では体感的な差はほとんどないと言えるでしょう。

      ただし、複数人で同時に大容量データのダウンロードやストリーミングを行うような場合や、特に速度を重視するヘビーユーザーにとっては、わずかな速度差も気になる場合があります。そういった場合は、次に説明するプロバイダの影響やIPv6接続の活用を検討するとよいでしょう。

      プロバイダが変わることで速度改善の可能性あり

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えによって、プロバイダが変わることで通信速度が改善される可能性があります。これは特に、現在のプロバイダで速度に不満を感じている方にとって重要なポイントです。

      プロバイダとは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の略で、光回線とインターネットを繋ぐ役割を担っています。フレッツ光では、OCN、So-net、BIGLOBE、@niftyなど様々なプロバイダから選ぶことができますが、楽天ひかりではプロバイダが「楽天ブロードバンド」に固定されます。

      プロバイダによって通信速度が異なる主な理由は以下の通りです。

      • プロバイダごとの設備投資の違い
      • 利用者数と回線の混雑状況の違い
      • 接続方式(IPv4/IPv6)の対応状況の違い
      • バックボーン回線(幹線)の容量と品質の違い

      フレッツ光で利用していたプロバイダが混雑しやすかったり、設備投資が不十分だったりすると、理論上の最大速度が出にくくなります。一方、楽天ひかりの楽天ブロードバンドは比較的新しいプロバイダであり、IPv6接続にも積極的に対応しているため、プロバイダの変更によって速度が改善するケースも少なくありません。

      特に、現在のプロバイダがIPv6接続に対応していない場合、楽天ひかりのIPv6接続(クロスパス)を利用することで大幅な速度向上が期待できます。これについては次の項目で詳しく説明します。

      ただし、プロバイダの影響は地域や時間帯によっても異なります。例えば、あるエリアではOCNが混雑しているけれども楽天ブロードバンドは空いている、というようなケースもあれば、その逆のケースもあります。そのため、「必ず速くなる」とは言い切れない点に注意が必要です。

      また、通信速度は住んでいる場所や建物の設備、使用している機器などによっても左右されるため、プロバイダが変わっただけで劇的に改善するとは限りません。特に、建物内の配線状況やONU(光回線終端装置)から機器までの接続方法が原因で速度が出ていない場合は、プロバイダを変えても改善しないことがあります。

      とはいえ、現在のフレッツ光の通信速度に不満がある場合、プロバイダの変更を伴う楽天ひかりへの乗り換えは、速度改善のための一つの選択肢として検討する価値があります。特に、フレッツ光でIPv4接続を使っていた場合に、楽天ひかりのIPv6接続に切り替えることで、通信速度が大幅に改善される可能性が高いでしょう。

      IPv6接続(クロスパス)で速度向上

      楽天ひかりへの乗り換えによる速度向上の大きなポイントとして、IPv6接続(クロスパス)の利用があります。IPv6接続は次世代のインターネット接続方式で、従来のIPv4と比較して多くのメリットがあり、特に通信速度の面で優れています。

      まず、IPv4とIPv6の違いについて簡単に説明しましょう。IPv4は従来のインターネット接続方式で、アドレス空間が限られており、世界中の機器に固有のアドレスを割り当てることが難しくなっています。一方、IPv6は膨大なアドレス空間を持ち、すべての機器に固有のアドレスを割り当てることができます。

      楽天ひかりでは「クロスパス」と呼ばれるIPv6接続サービスを提供しています。クロスパスの最大のメリットは、インターネットの混雑ポイント(PPPoEセッション)を経由せずに直接接続できる点です。これにより、特に混雑する夕方から夜にかけての時間帯でも、安定した高速通信が可能になります。

      クロスパスを利用するためには、対応したWi-Fiルーターが必要です。楽天ひかりの公式サイトにはクロスパス対応ルーターの一覧が掲載されており、これらのルーターを使用することで、IPv6接続のメリットを最大限に活かすことができます。

      クロスパス対応ルーターを使用した場合と使用しない場合では、実測値に大きな差が出ることがあります。一般的に、クロスパス対応ルーターを使用すると、特に混雑時間帯での速度低下が抑えられ、平均速度が約2倍になるというデータもあります。

      接続方式特徴混雑時の影響
      従来のIPv4接続混雑ポイント(PPPoEセッション)を経由する混雑時に速度低下が著しい
      IPv6接続(クロスパス)混雑ポイントを経由せず直接接続混雑時でも安定した速度を維持

      ただし、楽天ひかりに乗り換えた直後は、IPv6接続(クロスパス)がすぐに利用できるわけではありません。開通後から最大1週間程度かかる場合があります。この間は従来のIPv4接続のみが利用可能な状態となるため、一時的に通信速度が遅く感じられることがあります。IPv6接続が利用可能になると、楽天ひかりからメールやSMSで「IPv6利用開始」の通知が届きます。

      また、すべてのウェブサイトやサービスがIPv6に対応しているわけではなく、IPv4のみに対応しているサイトも多くあります。そのため、IPv6接続を利用していても、アクセスするサイトによってはIPv4接続を使うことになり、その場合は従来通りの速度になります。

      さらに、注意点として、楽天ひかりではクロスパス対応ルーターのレンタルサービスを提供していないため、対応ルーターを自分で購入する必要があります。代表的なクロスパス対応ルーターには、バッファロー製のWSR-1500AX2やNEC製のAterm WG1200HS4などがあります。

      以上のように、IPv6接続(クロスパス)の利用は楽天ひかりへの乗り換えによる速度向上の大きな要因となり得ます。特に、現在のフレッツ光環境でIPv4接続を使用しており、混雑時間帯に速度低下を感じている場合は、楽天ひかりへの乗り換えとクロスパス対応ルーターの導入を検討する価値があるでしょう。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      楽天ひかりのインターネット接続設定方法

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えが完了したら、インターネットを利用するための設定を行う必要があります。基本的な接続環境は変わりませんが、プロバイダが変わるため接続設定の変更が必要になります。

      ここでは、楽天ひかりのインターネット接続設定について、ホームゲートウェイ(ONU)の設定方法とWi-Fiルーターの設定方法に分けて詳しく解説します。

      設定方法はやや複雑に感じるかもしれませんが、手順通りに進めれば初心者の方でも問題なく設定できるようになっています。万が一うまくいかない場合は、楽天ひかりのサポートセンターが親切に対応してくれますので安心です。

      ホームゲートウェイ(ONU)の設定方法

      楽天ひかりでインターネットを利用するためには、まずホームゲートウェイ(ONU:光回線終端装置)の設定を行う必要があります。フレッツ光から楽天ひかりへの転用の場合、基本的に同じ機器をそのまま使用しますが、プロバイダが変わるため接続設定を変更する必要があります。

      ホームゲートウェイの種類は主に以下の2つです。

      • PR-400MI、PR-500MI、PR-S300NEなどのNTT製ホームゲートウェイ
      • RT-500MI、RV-440MIなどのひかり電話対応ルーター

      ホームゲートウェイの設定は、製品によって若干手順が異なりますが、基本的な流れは同じです。ここでは、一般的なホームゲートウェイの設定手順を説明します。

      なお、楽天ひかりに切り替わった当日は、設定を変更するまでインターネットに接続できなくなる可能性があります。そのため、あらかじめ設定方法を確認しておくか、スマートフォンのテザリングなど、別の接続手段を用意しておくとよいでしょう。

      また、ホームゲートウェイの設定には、楽天ひかりから送られてくる契約書類に記載されている「接続ID(ユーザー名)」と「接続パスワード」が必要になります。事前に準備しておきましょう。

      準備:必要な機器・書類を確認

      ホームゲートウェイの設定を始める前に、必要な機器や書類を確認しましょう。これにより、設定作業がスムーズに進みます。

      準備しておくべきものは以下の通りです。

      準備するもの

      • ホームゲートウェイ(ONU)
      • LANケーブル
      • パソコン(設定用)
      • 楽天ひかりの契約書類(「開通のご案内」など接続情報が記載されたもの)
      • ホームゲートウェイの取扱説明書(あれば)

      まず、楽天ひかりの契約書類から、インターネット接続に必要な情報を確認します。主に以下の情報が必要です。

      • 接続ID(ユーザー名):rk〇〇〇〇@rakuten(@以降も含めて全て入力が必要)
      • 接続パスワード:契約書類に記載されている英数字

      また、設定に使用するパソコンは、有線LANでホームゲートウェイと接続できるものを準備します。Wi-Fi接続だけでなく、有線LAN接続ができるパソコンが理想的です。ノートパソコンでLANポートが無い場合は、USB-LANアダプターなどを使用することで対応できます。

      LANケーブルは、ホームゲートウェイとパソコンを接続するために使用します。ケーブルが手元にない場合は、家電量販店などで購入できます。長さは環境によりますが、1~3メートル程度あれば十分でしょう。

      ホームゲートウェイの取扱説明書があれば、製品固有の設定方法を確認できるため、用意しておくと安心です。取扱説明書が見つからない場合でも、製品名(PR-500MIなど)でインターネット検索すれば、メーカーのサポートページから取扱説明書をダウンロードできる場合があります。

      機器や書類の準備ができたら、次は実際の接続作業に移ります。いきなり設定を始めるのではなく、まずは全ての機器の電源が切れていることを確認し、その後に正しく接続していきましょう。

      接続:ホームゲートウェイと回線をつなぐ

      準備が整ったら、ホームゲートウェイと光回線、パソコンを正しく接続します。基本的な接続方法は、フレッツ光の時と同じですが、念のため以下の手順で再確認しましょう。

      基本的な接続手順は以下の通りです。

      1. ホームゲートウェイの電源が切れていることを確認する
      2. 光ファイバーケーブル(光コード)がホームゲートウェイの「光回線」ポートに接続されていることを確認する
      3. LANケーブルの一方をホームゲートウェイの「LAN1」などのポートに接続する
      4. LANケーブルのもう一方をパソコンのLANポートに接続する
      5. ホームゲートウェイの電源アダプターをコンセントに差し込む
      6. ホームゲートウェイの電源を入れる
      7. パソコンの電源を入れる

      接続後、ホームゲートウェイの各種ランプが正常に点灯しているか確認します。主に確認すべきランプは以下の通りです。

      • 電源ランプ:緑色に点灯
      • 光回線ランプ:緑色に点灯または点滅
      • ACTランプ(使用中):緑色に点滅

      ランプの名称や状態は機種によって異なる場合がありますので、取扱説明書を参照するか、機器本体の表示を確認しましょう。

      また、接続時には以下の点に注意します。

      • 光ファイバーケーブルを強く曲げたり、引っ張ったりしない
      • ケーブル類の接続は確実に行い、緩みがないようにする
      • 電源の入れる順番は、「ホームゲートウェイ→パソコン」の順が基本

      接続が完了したら、パソコンがネットワークを認識しているか確認します。Windowsであれば、画面右下のネットワークアイコンが接続状態を示しているはずです。ネットワークに接続されていることが確認できたら、次にインターネット接続の設定を行います。

      なお、すでにWi-Fiルーターを使っている場合は、ホームゲートウェイとWi-Fiルーターを接続し、Wi-Fiルーターとパソコンを接続するという構成になります。その場合も、まずはホームゲートウェイの設定を完了させ、その後にWi-Fiルーターの設定を行う流れになります。

      設定:インターネット接続の設定を行う

      機器の接続が完了したら、ウェブブラウザを使ってホームゲートウェイの設定を行います。ブラウザからホームゲートウェイの設定画面にアクセスし、楽天ひかりの接続情報を入力することで、インターネットに接続できるようになります。

      基本的な設定手順は以下の通りです。

      1. パソコンでウェブブラウザ(Internet Explorer、Google Chrome、Microsoft Edgeなど)を起動する
      2. アドレスバーに「192.168.1.1」と入力し、Enterキーを押す
      3. ホームゲートウェイの管理画面にログインする(初期ユーザー名は「user」、初期パスワードは「user」または空欄)
      4. 「接続先設定」「PPPoE設定」などのメニューを選択する
      5. 「接続先名」に任意の名前(例:「楽天ひかり」)を入力する
      6. 「ユーザー名」に楽天ひかりの接続ID(rk〇〇〇〇@rakuten)を入力する
      7. 「パスワード」に楽天ひかりの接続パスワードを入力する
      8. 「設定」「保存」などのボタンをクリックして設定を保存する
      9. ホームゲートウェイを再起動する(設定画面に「再起動」ボタンがある場合はそれをクリック、ない場合は電源を入れ直す)

      設定画面の表示やメニュー名は機種によって異なる場合がありますので、お使いのホームゲートウェイの取扱説明書も併せて参照してください。

      設定時の注意点は以下の通りです。

      • 接続IDは「@rakuten」まで含めて全て入力する
      • パスワードは大文字・小文字を区別するので注意する
      • 接続方式は「PPPoE」を選択する
      • 「認証プロトコル」の設定がある場合は「自動認証」または「CHAP」を選択する

      設定完了後、インターネットに接続できるか確認します。ウェブブラウザで「https://www.rakuten.co.jp/」などのウェブサイトにアクセスしてみましょう。ページが正常に表示されれば、設定は成功です。

      接続できない場合は、以下の点を確認してみてください。

      • 接続ID・パスワードが正しく入力されているか
      • ケーブル類が正しく接続されているか
      • ホームゲートウェイのランプ状態が正常か
      • 設定後に再起動を行ったか

      それでも接続できない場合は、楽天ひかりのカスタマーセンター(0120-987-300)に問い合わせましょう。切り替え後60日間は無料で電話サポートが利用できるので、安心して相談できます。

      Wi-Fiルーターの設定方法

      ホームゲートウェイの設定が完了したら、必要に応じてWi-Fiルーターの設定も行います。Wi-Fiルーターを使用することで、複数の機器をワイヤレスでインターネットに接続できるようになります。特に、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、モバイル機器を使用する場合には必要不可欠です。

      フレッツ光から楽天ひかりへの転用の場合、基本的には今まで使っていたWi-Fiルーターをそのまま使用できます。ただし、よりよい通信環境を得るためには、IPv6接続(クロスパス)に対応したルーターへの買い替えも検討する価値があります。

      Wi-Fiルーターの設定は、ホームゲートウェイの設定が完了していることが前提です。ホームゲートウェイがインターネットに正常に接続できる状態になってから、Wi-Fiルーターの設定を行いましょう。

      Wi-Fiルーターの基本的な接続構成は以下の通りです。

      ホームゲートウェイ(ONU) → Wi-Fiルーター → 各種機器(パソコン、スマホなど)

      Wi-Fiルーターを設定する際は、まずホームゲートウェイとWi-Fiルーターを正しく接続し、その後にルーターの設定を行います。設定方法はメーカーや機種によって異なりますが、基本的な流れは同じです。詳細は各メーカーの取扱説明書を参照してください。

      クロスパス対応のおすすめWi-Fiルーター3選

      楽天ひかりでは、IPv6接続(クロスパス)に対応したWi-Fiルーターを使用することで、より高速な通信が可能になります。クロスパスとは、インターネットの混雑ポイントを経由せずに直接接続できる方式で、特に混雑時間帯での速度低下を抑える効果があります。

      ここでは、楽天ひかりのクロスパスに対応したおすすめのWi-Fiルーターを3つ紹介します。

      メーカー・製品名特徴価格帯
      バッファロー WSR-1500AX2・Wi-Fi 6(11ax)対応
      ・最大1501Mbpsの高速通信
      ・簡単設定アプリあり
      ・セキュリティ機能が充実
      約7,000~9,000円
      NEC Aterm WG1200HS4・コンパクトサイズ
      ・安定した通信性能
      ・簡単設定機能(らくらくスタート)
      ・省エネ設計
      約5,000~7,000円
      ASUS RT-AX56U・Wi-Fi 6(11ax)対応
      ・高性能アンテナ搭載
      ・広範囲をカバー
      ・ゲーミング機能あり
      約10,000~12,000円

      これらのルーターは、楽天ひかりのクロスパスに対応しており、初期設定も比較的簡単に行えます。選ぶ際のポイントは以下の通りです。

      • Wi-Fi規格:Wi-Fi 6(11ax)対応のものがおすすめ(高速通信が可能)
      • 使用環境:住宅の広さや間取りに合わせた通信範囲
      • 接続機器数:同時に接続する機器が多い場合は高性能なものを選ぶ
      • 予算:5,000円台から高機能なものは10,000円以上

      バッファロー WSR-1500AX2は、コストパフォーマンスに優れており、一般家庭での利用に最適です。NEC Aterm WG1200HS4は、比較的安価でありながら安定した性能を発揮するため、シンプルな使い方をする方におすすめです。ASUS RT-AX56Uは、ゲームや動画視聴など、高速通信を必要とするヘビーユーザーに向いています。

      なお、楽天ひかりの公式サイトには、クロスパス対応ルーターの一覧が掲載されています。購入前に、その一覧で対応機種であることを確認するとよいでしょう。また、モデルによっては特別な設定が必要なものもあるため、公式サイトの情報も参考にしてください。

      ルーターとONUの接続方法

      Wi-Fiルーターとホームゲートウェイ(ONU)を正しく接続することが、安定したWi-Fi環境を構築する第一歩です。接続方法は機種によって多少異なる場合がありますが、基本的な手順は共通しています。

      基本的な接続手順は以下の通りです。

      1. すべての機器の電源が切れていることを確認する
      2. LANケーブルの一方をホームゲートウェイの「LAN1」などのポートに接続する
      3. LANケーブルのもう一方をWi-Fiルーターの「WAN」または「インターネット」と書かれたポートに接続する
      4. Wi-Fiルーターの電源アダプターをコンセントに差し込む
      5. ホームゲートウェイの電源を入れる
      6. ホームゲートウェイのランプが安定して点灯したことを確認後、Wi-Fiルーターの電源を入れる

      接続時の注意点は以下の通りです。

      • LANケーブルは「カテゴリー5e」以上のものを使用するとより高速な通信が可能
      • Wi-Fiルーターの「WAN」ポートと「LAN」ポートを間違えないよう注意(WANポートはインターネット接続用、LANポートは各機器接続用)
      • 電源の入れる順番は「ホームゲートウェイ→Wi-Fiルーター」の順が基本
      • Wi-Fiルーターは熱がこもらないよう、風通しの良い場所に設置する

      接続が完了したら、Wi-Fiルーターのランプ状態を確認します。主に確認すべきランプは以下の通りです。

      • 電源ランプ:点灯(通常は緑色)
      • インターネットランプ:点灯または点滅(通常は緑色)
      • Wi-Fiランプ:点灯または点滅(通常は緑色)

      ランプが正常に点灯していれば、物理的な接続は完了です。次にWi-Fiの設定を行います。

      なお、ホームゲートウェイとWi-Fiルーターの距離は近いほうがよいですが、周囲の電波状況や生活動線も考慮して設置場所を決めましょう。特に以下の点に注意すると、より良い通信環境が得られます。

      • 金属製の棚や電子レンジなどの近くは避ける
      • できるだけ部屋の中央付近に設置する
      • 高さは床から1m以上の場所が理想的
      • ルーターのアンテナは垂直に立てる(アンテナがある機種の場合)

      これらのポイントを押さえることで、Wi-Fi電波の届く範囲が広がり、より安定した通信が可能になります。

      Wi-Fi設定の手順

      ルーターとONUの接続が完了したら、次はWi-Fiの設定を行います。Wi-Fi設定には、ルーターのSSID(ネットワーク名)とパスワードの設定、各種セキュリティ設定などが含まれます。これらの設定により、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの機器をワイヤレスでインターネットに接続できるようになります。

      Wi-Fi設定の基本的な手順は以下の通りです。

      1. パソコンをWi-Fiルーターに有線または無線で接続する(初期設定時は有線接続が確実)
      2. ウェブブラウザを起動し、ルーターの設定ページにアクセスする(多くの場合は「192.168.0.1」や「192.168.1.1」など、詳細は取扱説明書を参照)
      3. ログイン画面が表示されたら、初期ユーザー名とパスワードを入力する(多くの場合、ルーターの底面や側面に記載されている)
      4. Wi-Fi設定またはワイヤレス設定のページを開く
      5. SSID(ネットワーク名)とパスワードを設定する
      6. セキュリティ方式を選択する(最新の「WPA3」または「WPA2」がおすすめ)
      7. 設定を保存し、ルーターを再起動する

      設定時の注意点は以下の通りです。

      • SSIDは他人に推測されにくいものを設定する(初期設定のままだと不正アクセスのリスクが高まる)
      • パスワードは英数字と記号を組み合わせた8文字以上の複雑なものを設定する
      • 2.4GHzと5GHzの両方の帯域がある場合は、それぞれ設定が必要
      • 設定変更後は必ずルーターを再起動する

      多くの最新ルーターでは、スマートフォンアプリを使った簡単設定機能が用意されています。例えば、バッファローの「QRsetup」、NECの「Atermらくらくスタート」などです。これらを利用すると、複雑な設定をアプリが自動的に行ってくれるため、初心者の方でも簡単に設定できます。

      Wi-Fi設定が完了したら、実際にスマートフォンやタブレットなどの機器からWi-Fi接続を試してみましょう。各機器のWi-Fi設定から、設定したSSIDを選択し、パスワードを入力します。接続後、インターネットに正常にアクセスできるか確認します。

      より安定したWi-Fi環境のために、以下の追加設定も検討するとよいでしょう。

      • チャンネル設定:周囲の電波状況に合わせて最適なチャンネルを選択(多くのルーターには自動選択機能がある)
      • ゲストネットワーク:来客用に別のWi-Fiネットワークを設定
      • 通信優先度設定:動画視聴やオンラインゲームなど、特定の通信を優先
      • ペアレンタルコントロール:子どもの利用時間や接続サイトを制限

      また、IPv6接続(クロスパス)に対応したルーターを使用している場合は、IPv6の設定も必要です。多くの最新ルーターでは、初期設定で「IPv6パススルー」や「IPv6ブリッジ」が有効になっていますが、念のため確認しておくとよいでしょう。

      Wi-Fi設定に不安がある場合は、楽天ひかりのカスタマーセンター(0120-987-300)に問い合わせることができます。切り替え後60日間は無料で電話サポートが利用できますので、設定でわからない点があれば、遠慮なく相談しましょう。

      以上の手順でWi-Fi設定が完了すれば、楽天ひかりのサービスを快適に利用できるようになります。設定後は定期的にルーターのファームウェアを更新するなど、セキュリティ対策も忘れないようにしましょう。

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えに関するよくある質問

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えを検討する際、さまざまな疑問や不安があると思います。ここでは、乗り換えに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。乗り換えにかかる期間やインターネットが使えなくなる期間の有無、レンタル機器の返却、マイページの利用方法、サポート窓口についてなど、乗り換え前に知っておきたい情報を解説しています。これらの情報を参考に、スムーズな乗り換えを実現しましょう。

      乗り換えにかかる期間はどのくらい?

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え(転用)には、申し込みから完了まで約1ヶ月程度かかります。具体的な期間は申し込み日によって異なり、以下のスケジュールで切り替えが行われます。

      申し込み日開通予定日(切替日)
      1日~5日翌月1日
      6日~15日翌月10日
      16日~25日翌月20日
      26日~末日翌々月1日

      例えば、4月10日に申し込んだ場合は5月10日に、4月20日に申し込んだ場合は5月20日に切り替わります。月末に申し込むと翌々月の開通となるため、できるだけ月の早い時期に申し込むことをおすすめします。

      なお、乗り換えの手続きは以下の流れで進みます。

      1. NTTから転用承諾番号を取得する(即日~数日)
      2. 楽天ひかりに申し込む(約30分)
      3. 楽天ひかりから切替日の案内が届く(申し込み後数日以内)
      4. 切替日を待つ(申し込み日に応じて翌月~翌々月)
      5. 切替日に接続設定を行う(約30分~1時間)

      転用承諾番号の有効期限は15日間なので、取得後はなるべく早く楽天ひかりへの申し込み手続きを行うようにしましょう。

      乗り換え時にインターネットが使えない期間はある?

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えでは、インターネットが使えない期間は基本的に発生しません。これは、フレッツ光と楽天ひかりが同じNTTの回線設備を利用するため、物理的な工事が不要だからです。

      楽天ひかりへの申し込みが完了してから実際に切り替わるまでの期間も、通常通りフレッツ光のサービスを利用できます。切り替え当日も、システム上の切り替え作業が夜間や早朝に行われることが多いため、日中のインターネット利用に支障をきたすことはほとんどありません。

      ただし、切り替え完了後は接続設定の変更が必要になります。設定変更の間は一時的にインターネットに接続できなくなりますが、この作業自体は30分程度で完了します。接続設定の方法は、楽天ひかりから送られてくる「接続設定マニュアル」に詳しく記載されています。

      また、プロバイダの解約タイミングにも注意が必要です。理想的なのは、楽天ひかりへの切替日に合わせてプロバイダも解約されるよう、事前に手続きしておくことです。切替日前にプロバイダを解約してしまうと、その間インターネットが使えなくなってしまうため注意しましょう。

      フレッツ光のレンタル機器を返却しないとどうなる?

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換え時には、NTTからレンタルしている機器があれば返却する必要があります。返却しない場合、「遅延損害金」として機器の代金が請求される可能性があります。

      主な返却対象機器は以下の通りです。

      • Wi-Fiルーター(レンタルしていた場合)
      • 無線LANカード(レンタルしていた場合)
      • CTU(加入者網終端装置)

      ただし、ONU(回線終端装置)やホームゲートウェイは基本的に継続利用するため、返却する必要はありません。これらの機器はNTTの資産であり、楽天ひかりに切り替わった後も利用するためです。

      転用完了後、NTTから自動的に「レンタル機器返却キット」が送られてきます。このキットには返却用の袋や手順書などが入っているので、それに従って返却手続きを進めます。返却期限は、キットが届いてから概ね2週間以内とされています。

      返却時の送料は基本的にNTT負担(着払い)となっているため、返却者の費用負担はありません。どの機器を返却すべきか迷った場合は、NTTのカスタマーセンター(0120-116-116)に問い合わせると、レンタル中の機器と返却が必要な機器を教えてもらえます。

      楽天ひかりのマイページへのログイン方法は?

      楽天ひかりの契約内容確認や各種設定変更は、「楽天モバイル メンバーズステーション」と呼ばれるマイページで行います。ログイン方法は以下の通りです。

      1. 楽天ひかりの公式サイトにアクセスする
      2. ページ上部の「マイページ」をクリックする
      3. ログイン画面で以下のいずれかの情報を入力する
        • 「ra」から始まる13桁のユーザーID
        • 登録済みの電話番号
        • 登録済みのメールアドレス
      4. パスワードを入力してログインする

      初めてログインする場合は、契約時に送付される「アカウントのお知らせ」に記載されている初期パスワードを使用します。セキュリティのため、初回ログイン後はパスワードを変更することをおすすめします。

      パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れの方はこちら」から再設定が可能です。登録済みのメールアドレスや電話番号を入力すると、パスワード再設定用のURLが送信されます。

      マイページでは、以下のような操作が可能です。

      • 契約内容の確認
      • 料金の確認
      • オプションサービスの申し込み・解約
      • 支払い方法の変更
      • 契約者情報の変更

      楽天ひかりの各種手続きや設定変更はマイページから24時間いつでも行えるので、便利に活用しましょう。

      楽天ひかりのサポート窓口は?

      楽天ひかりに関する問い合わせやトラブル対応は、楽天ひかりカスタマーセンターで受け付けています。主なサポート窓口は以下の通りです。

      窓口連絡先受付時間対応内容
      楽天ひかりカスタマーセンター0120-987-3009:00~18:00(年中無休)契約・料金・接続・設定に関する問い合わせ
      楽天ひかり工事受付センター0120-987-89910:00~19:00(年中無休)工事日程の変更・工事に関する問い合わせ
      楽天ひかり申し込み専用窓口0120-987-60010:00~18:00(年中無休)新規申し込み・乗り換えに関する問い合わせ

      楽天ひかりでは、転用後60日間は電話サポートを無料で利用できます。接続設定などで困ったことがあれば、遠慮なく問い合わせましょう。電話以外にも、楽天ひかりの公式サイトには「よくある質問」のページがあり、一般的な疑問や設定方法が詳しく解説されています。

      また、マイページからもサポートセンターへのメッセージ送信が可能です。急ぎでない問い合わせや、電話で説明しにくい内容は、メッセージでの問い合わせが便利です。

      なお、サービス障害やメンテナンス情報は、楽天ひかりの公式サイトやTwitterなどのSNSでも確認できます。インターネット接続に問題が発生した場合は、まずこれらの情報をチェックしてみるとよいでしょう。

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えまとめ

      フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えは、「転用」と呼ばれる手続きで比較的簡単に行うことができます。工事不要で手続きのみで完了するため、インターネットが使えない期間も発生せず、スムーズに移行できるのが最大のメリットです。月額料金の削減、楽天市場でのポイント還元率アップなど、複数のメリットが得られます。

      乗り換え手順は、①NTTから転用承諾番号を取得し、②楽天ひかりに申し込み、③プロバイダを解約し、④切替日に接続設定を行うという流れです。所要期間は申し込みから約1ヶ月、費用面では事務手数料1,980円が必要です。また、IPv6接続(クロスパス)に対応したWi-Fiルーターを使用することで、より高速な通信が可能になります。

      一方で、プロバイダが選べない、解約時に違約金が発生する可能性があるといったデメリットもあります。自分のインターネット利用状況や契約状況を踏まえて、総合的に判断することが重要です。この記事の情報を参考に、お得で快適なインターネット環境を手に入れましょう。

      \楽天市場ポイントが毎日7倍!/

      スマホとセットでスマホ料金が毎月割引!

      \ネット回線の料金を比較してみよう/

      年間3,000人以上が、ご利用!

      【簡単10秒】3ステップで一番お得なインターネット回線が分かる!

      当サイトでは、「住所」「マンションか一軒家か」「現在契約しているネットの有無」の3つを選ぶだけで、お得なネット回線をシミュレーションできます。

      特典やキャッシュバックなど、コミコミであなたに一番お得なネット回線が見つかります。

      コメントを残す


      目次を見る
      ×