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2026.03.04

お知らせ

「市場連動型は危険」の先入観、実は損しているかも。固定単価型 vs 市場連動型の比較結果をお届け【2025年実績調査】

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電力・ガス・インターネット回線などの生活インフラに関するシミュレーションサービスや情報メディアの運営、契約切り替えのサポートを行う株式会社クラシェルジュ(本社:東京都世田谷区、代表取締役:中島将太)は、固定単価型プランと市場連動型プランの電気料金に関する比較調査を実施いたしました。


2022年の電力価格高騰以降、「市場連動型=危険」というイメージが広まりました。しかし2025年現在、電力市場は安定しており、当時とは状況が異なります。本調査では、2025年1月〜12月の実績データをもとに、両プランの年間請求額と月額変動幅を比較検証しました。

調査概要
  • 調査期間:2025年1月〜12月

  • 調査対象:東京電力エリアにおける固定単価型プラン・市場連動型プラン
  • 調査方法:使用量別(200kWh〜600kWh)に年間請求額・月額変動幅を算出し比較

  • 調査主体:株式会社クラシェルジュ
調査結果サマリー
  • 前提:2025年のJEPX平均単価は2022年高騰時の半分以下で推移
  • 調査結果①:年間請求額の分岐点は月400kWh。使用量が少ない世帯は固定単価型、多い世帯は市場連動型が安い
  • 調査結果②:月額変動幅は市場連動型が最大。ただし固定単価型も月2,000円以上変動するケースあり

調査の概要・結果は以下のPDFでもまとめています。
▶調査サマリーを見る



【解説者】

当社メディア責任者・小売電気アドバイザー:長井(写真左)
当社広報・Webマーケター:川瀬(写真右)

前提|2025年の電力市場は安定。JEPX平均単価は2022年高騰時の半分以下に

「市場連動型=危険」というイメージが広まったのは、2022年の電力価格高騰がきっかけです。ロシアのウクライナ侵攻を発端とした燃料価格の上昇により、JEPX(日本卸電力取引所)のスポット価格は平均20円/kWhを超える水準まで高騰しました。

しかし、2025年の電力市場は当時と状況が異なり、JEPX平均単価は2022年の半分以下で推移しています。1月や7月といった需要ピーク期には一時的な上昇が見られたものの、年間を通して安定した相場が続きました。(参照:JEPX スポット市場取引情報)


2025年の市場価格は安定 JEPX平均単価は2022年高騰時の半分以下に

本調査では、この市場安定期において固定単価型と市場連動型の電気料金がどの程度異なるかを検証しました。対象は東京電力エリア、期間は2025年1月〜12月としています。

調査結果①|どちらが安いかは使用量次第。月400kWh超なら市場連動型が年間1万円以上お得なケースも

固定単価型と市場連動型の年間請求額を、使用量別に比較しました。

2025年の実績では、月300kWh以下の世帯では固定単価型が安く、月400kWh以上の世帯では市場連動型が安いという結果になりました。分岐点は月400kWh前後と考えられます。



使用量 固定単価型の
年間請求額
市場連動型の
年間請求額
差額
30A/200kWh 70,010円 76,745円 固定単価型が6,735円安い
40A/300kWh 107,901円 113,395円 固定単価型が5,494円安い
40A/400kWh 146,956円 146,598円 市場連動型が358円安い
50A/500kWh 169,929円 166,649円 市場連動型が3,280円安い
60A/600kWh 232,542円 219,898円 市場連動型が12,644円安い

※東京電力エリア、2025年1月〜12月の試算結果
※再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まない
※政府による電気料金負担軽減措置の適用期間は、補助適用後の単価を適用

【固定単価型プランの算出条件】
・東京電力エリアにおける旧一般電気事業者(従量電灯B相当)の標準料金単価を基準
・算式:(基本料金単価×契約電力)+(電力量料金単価×使用電力量)+燃料費調整額
・燃料費調整額は同社が毎月公表する燃料費調整単価を用い、各月単価を適用

【市場連動型プランの算出条件】
・市場連動型プランを提供する主要な新電力A社の料金算定方法を基準
・算式:〔(託送基本料金単価+容量拠出金)×契約電力〕+〔{(エリアプライス÷(1-エリア損失率)×1.1)+サービス料金+託送従量料金相当単価}×使用電力量〕
・エリアプライスは日本卸電力取引所(JEPX)の各月平均単価を適用


▶算出結果の詳細データはこちら


使用量が多いほど市場連動型が有利になる理由は、両プランの料金構造の違いにあります。

固定単価型は3段階の従量料金制度を採用しており、使用量が増えるほど1kWhあたりの単価が上がります。特に月300kWhを超えると第3段階料金が適用され、単価が大きく上昇します。

一方、市場連動型は市場価格に連動した単価のため、使用量による単価の上釈がありません。この構造の違いにより、電気をたくさん使う世帯ほど市場連動型が有利になるという結果になりました。

調査結果②|月々の変動幅は市場連動型が最大。ただし「固定」でも月2,000円以上の差

「市場連動型は月々の料金が読めない」というイメージがあります。実際にどの程度変動するのか、年間の最高月額と最低月額の差を「変動幅」として算出し比較しました。

結果は、すべての使用量帯で市場連動型の方が変動幅が大きい。ただし、固定単価型も一定の変動があることがわかりました。



使用量 プラン 最高月 最低月 変動幅
30A/200kWh 固定単価型 5,860円(1月) 5,118円(9月) 742円
市場連動型 6,935円(7月) 5,860円(3月) 1,075円
60A/600kWh 固定単価型 20,431円(5月) 18,205円(9月) 2,226円
市場連動型 19,944円(7月) 16,719円(3月) 3,225円

※東京電力エリア、2025年1月〜12月の試算結果


市場連動型の変動が大きいのは、JEPXのスポット市場価格に連動し、電力需給に応じて単価が日々変動するためです。一方、固定単価型の燃料費調整額は原油・LNG等の貿易価格をもとに月単位で算出されるため、変動が緩やかになっています。

注目すべきは、固定単価型も「毎月同じ料金」ではないという点です。「固定」とは従量料金の単価が固定されているという意味であり、燃料費調整額は毎月変動します。600kWh世帯では、固定単価型でも年間で2,226円の差が生じています。

2025年の実態が示す、市場連動型を選択肢に入れるべき3つの理由


市場連動型の変動幅が固定単価型より大きいのは事実です。しかし、使用量が多い世帯では年間請求額で有利になるケースがあることも、今回の調査で明らかになりました。

「市場連動型=危険」というイメージだけで選択肢から外すのではなく、自身の使用量を踏まえて検討する価値があるというのが、2025年の実態から導かれる結論です。その理由を3点に整理します。

理由1:使用量が多い世帯では市場連動型が安くなる

調査結果①の通り、月400kWh以上の世帯では市場連動型の年間請求額が固定単価型を下回りました。600kWh世帯では年間12,644円の差が生じています。

ファミリー世帯やオール電化住宅など、電気使用量が多い方は検討する価値があります。

理由2:「市場連動型=危険」は2022年高騰期の印象

市場連動型のリスクが注目されたのは、2022年の燃料価格高騰時です。当時はJEPX平均単価が20円/kWhを超える水準まで上昇しました。

しかし2025年の市場価格は安定しており、当時の半分以下で推移しています。市場環境が異なる現在、2022年の印象をそのまま当てはめることは適切ではありません。

理由3:固定単価型も「完全固定」ではない

調査結果②の通り、固定単価型でも月々の請求額は変動します。「固定」とは従量料金の単価が固定されているという意味であり、燃料費調整額は毎月変わります。

「固定単価型=安定」「市場連動型=不安定」という単純な二項対立ではなく、料金構造の違いを理解した上で選択することが重要です。

⚠️ 世界情勢の変化で急騰するリスクは残る

市場連動型の電気代は、日本の電力市場(JEPX)の価格に連動しています。そしてこの市場価格は、世界のLNG(液化天然ガス)価格の影響を強く受けます。つまり、海外で何かが起きれば、日本の電気代にも波及するということです。


実際、2021年1月には世界的なLNG需給の逼迫により、電力市場価格が通常の6倍以上に急騰しました。市場連動型プランを契約していた世帯では、電気代が一時的に大幅上昇するケースも発生しています。


2025年は市場が安定していましたが、中東情勢の緊迫化や主要産出国の供給停止といった事態が起これば、再び急騰する可能性はあります。市場連動型は「平時に安く、有事に高くなりやすい」プランであることを理解した上で、自分に合っているか判断することをおすすめします。

イメージではなく「自分に合うか」で選ぶ。クラシェルジュの電力会社選び

今回の調査で明らかになったのは、「市場連動型=危険」「固定単価型=安心」という単純なイメージは、必ずしも実態を反映していないということです。

大切なのは、自分の使用量や生活スタイルに合ったプランを選ぶことクラシェルジュでは、そうした観点から電力会社選びをサポートしています。

①固定単価型・市場連動型、それぞれの特性を踏まえて比較
「どちらが安いか」だけでなく、料金構造や変動リスクも含めた総合的な比較が可能です。


②使用量に応じた最適プランの提案
月々の使用量から、どちらのプランが有利になりやすいかを判断できます。


③燃料費調整額を含めた実際の請求額で試算
見かけの節約額ではなく、実際の支払い総額に近い金額で比較できます。

電力会社選びで後悔しないために。クラシェルジュは、イメージではなく実態に基づいた情報提供を続けていきます。



■ 会社概要
社名:株式会社クラシェルジュ
所在地:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー22階
URL:https://cracierge.co.jp/company/

■ お問い合わせ先
株式会社クラシェルジュ
TEL:03-6804-0166
Email:support@cracierge.co.jp

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