中部電力とサーラeエナジー(サーラの電気)を比較！実際の電気料金が安いのはどっち？

「サーラの電気に乗り換えたら電気代は安くなる？」
「中部電力とサーラの電気のどちらを選べばいいのか知りたい」

サーラの電気は、中部地方と関東地方で利用できる電力会社です。公式HPでは電気代がお得になると記載されていますが、実際に安くなるのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、中部電力とサーラの電気の料金プラン・実際の電気代の比較・サービス面の違いを解説します。

サーラの電気へ乗り換えようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

監修者

小売電気アドバイザー

長井 勇樹

経歴

個人・法人向けに電力プランのコンサルティングを行う傍ら、電力小売りに関する複数のWEBメディアの記事監修を行う。各種プランに精通しており、シミュレーションシステムの構築・料金比較サイトの運営にも携わる。電力業界の専門家として各種メディアの取材歴多数。 直近取材協力⇒「電気代節約の専門家インタビュー」

所属

株式会社ブレイブ

取得資格

・デジタル庁公認デジタル推進委員 ・ウェブ解析士

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※クラシェルジュは、商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツポリシーに従ったものです。

中部電力とサーラの電気の電気料金単価を比較

中部電力とサーラの電気の料金単価を、基本料金・電力量料金・燃料費調整額の3つに分けて比較しました。結果は以下のとおりです。

それぞれの詳細を見ていきましょう。

基本料金はサーラの電気が安い

基本料金とは、電気の使用量に関わらず、契約するアンペア数に応じて毎月支払う固定の料金を言います。

基本料金はサーラの電気のほうが安価に設定されています。

しかし、サーラの電気は20Aからの契約にしか対応していないため、10A・15Aで十分な方にとっては割高になる可能性があります。

電力量料金は120kWh以上はサーラの電気が安い

電力量料金とは、月に使用した電力量に応じて発生する料金です。

月の電力量が120kWh以下であれば、中部電力のほうが安く利用できます。

一方、月の電力量が120kWhを超えるようであれば、サーラの電気を利用したほうが電気代を抑えられます。

電力量料金だけ見れば、電気を多く使うご家庭はサーラの電気がおすすめと言えるでしょう。

燃料費調整額は同額のことが多い

燃料費調整額とは、電気を発電するための燃料費に応じて毎月変動する料金です。

中部電力とサーラの電気は、燃料費調整額が同額の場合が多い傾向です。

ただし、サーラの電気は燃料費調整額に上限を設定していません。中部電力では上限が決められており、上回った場合は加算されません。（※）

そのため、燃料費が高騰したときには、サーラの電気のほうが高くなるリスクはあります。

（※）中部電力の従量電灯Bプランは上限が設定されていますが、その他の一部プランは上限設定が廃止されています。

中部電力とサーラの電気の実際の電気代を比較

中部電力とサーラの電気の実際の電気代を、以下の場合に分けて比較していきます。

なお、以降の電気代比較において、燃料費調整額と再生可能エネルギー賦課金は含んでいません。

再生可能エネルギー賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギーで発電された電力を買い取るために払った費用の一部を、消費者に負担してもらうための料金です。

1人暮らしの場合

1人暮らしであれば、サーラの電気のほうが電気代を若干安く抑えられます。

中部電力のほうが基本料金が高いため、契約アンペアが20Aの場合でもサーラの電気がお得です。

2人暮らしの場合

2人暮らしは、1人暮らしより電力の使用量が増えるため、料金差も大きくなります。

月100円未満ではあるものの、サーラの電気のほうが電気代の節約につながります。

3～4人暮らしの場合

3〜4人暮らしの場合、電気の使用量が300kWhを超えるケースが多い傾向です。

そのため、基本料金と電力量料金が安い（120kWh以上の場合）サーラの電気のほうが毎月の電気代を節約できます。

差額は200円ほどと高額で、年で換算すると3,000円以上の節約が可能です。

5人暮らし以上の場合

5人暮らし以上の場合もサーラの電気のほうが電気代を抑えられます。

本記事ではひと月の電力使用量を400kWhで計算していますが、400kWhを超えるご家庭でもサーラの電気のほうが安くなります。

400kWh以上の電力量料金の単価が、中部電力で28.62円、サーラの電気で28.52円と、サーラの電気のほうが安価に設定されているためです。

中部電力とサーラの電気のサービス面を比較

中部電力とサーラの電気では、サービス面でさまざまな違いがあります。契約する前には、電気代の安さだけでなく、サービス面も比較するのが大切です。

大きな違いは以下のとおりです。

それぞれの詳細を紹介します。

ガスセット割はあるが提供エリアが異なる

中部電力とサーラの電気では、どちらもガスとのセット割が利用可能です。ガスとのセット割とは、「電気・ガス」をセットで契約した場合に適用される割引を言います。

しかし、両社はガスの供給エリアが異なるため、中部地方であればどこでも適用されるとは限りません。

ガスとのセット割を考えるのであれば、ガスの供給エリアを前もって確認しましょう。

自社ポイントの還元率が異なる

ポイント制度は両社とも用意しており、電気料金に応じて自社ポイントが貯まる仕組みとなっています。

還元率はサーラの電気のほうが高めとなっています。

しかし、中部電力は単純に電気料金に対して1ポイント貯まるのに対し、サーラの電気は「サーラカード（クレジットカード）」での支払いが必須です。

サーラカードを持っていない方や、これ以上クレジットカードを増やしたくない場合は、ポイントが付与されません。

中部電力とサーラの電気のメリット・デメリット

中部電力とサーラの電気には、以下のメリット・デメリットが存在します。

中部電力は電気代が特別安いとは言えないですが、安定性と信頼性を重視する人におすすめです。

一方、サーラの電気は、電気代を安く抑えたい人におすすめです。

ただし、燃料価格が高騰した場合、電気代が大幅に値上がりする可能性がある点に注意しましょう。

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まとめ

中部電力とサーラの電気の実際の電気代比較では、1人暮らしから5人暮らし以上まで、多くのケースでサーラの電気のほうが安くなる傾向が見られました。

サービス面では、ガスとのセット割やポイント制度に違いがあります。

電気代の安さを重視するならサーラの電気、供給実績や安定性を重視するなら中部電力がおすすめです。

ご自身の電気の使用量・ライフスタイル・大切にするサービス内容を考慮して電力会社を選びましょう。