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最終更新日:2026年04月23日

プロパンガスと都市ガスの違いとは?料金・メリット・デメリットをわかりやすく比較

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プロパンガスと都市ガスの違いとは?料金・メリット・デメリットをわかりやすく比較

「プロパンガスと都市ガス、何が違うの?」
「新しい部屋、プロパンと都市ガスどっち?」

引っ越しや物件選びのタイミングで、こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。どちらも日常生活に欠かせないガスですが、実は原料から料金体系、供給の仕組みまで、かなりの違いがあります。

特に気になるのがガス代の差。同じ使い方をしていても、プロパンガスと都市ガスでは月々のガス料金に数千円もの開きが出ることがあります。この記事では、両者の違いを項目ごとにわかりやすく整理し、料金比較やメリット・デメリット、自分に合ったガスの選び方まで解説していきます。

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プロパンガスと都市ガスの違いを比較一覧

まずはプロパンガスと都市ガスの主な違いを、一覧表でざっくりと把握しておきましょう。

比較項目都市ガスプロパンガス(LPガス)
原料液化天然ガス(LNG)液化石油ガス(LPG)
主成分メタンプロパン・ブタン
重さ空気より軽い(比重 約0.5)空気より重い(比重 約1.5〜2.0)
熱量約10,750kcal/㎥約24,000kcal/㎥
供給方法地下のガス導管ガスボンベを配送
供給エリア都市部が中心(国土の約6%)全国どこでも対応可能
料金比較的安い比較的高い
災害時の復旧時間がかかる比較的早い

このように、同じ「ガス」でも中身はかなり異なります。それぞれの項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。

プロパンガスと都市ガスの違いを項目別に解説

一覧表で全体像を掴んだところで、ここからは各項目の違いをもう少し掘り下げて解説します。ガス選びの判断材料として、特に重要なポイントを押さえておきましょう。

原料・主成分の違い

都市ガスの原料は液化天然ガス(LNG)で、主成分はメタンです。一方、プロパンガスの原料は液化石油ガス(LPG)で、プロパンやブタンが主成分となっています。

ちなみに「LPガス」という表記を不動産サイトの物件情報などで見かけることがありますが、これはプロパンガスと同じ意味です。LPガスの中でもプロパンの割合が多いものを「プロパンガス」と呼んでいるだけで、家庭用においてはほぼ同義と考えて問題ありません。

なお、どちらのガスも本来は無色・無臭です。「ガス臭い」と感じるあの独特のにおいは、ガス漏れに気付けるようにわざとつけられたものです。

供給方法・供給エリアの違い

都市ガスは道路の下に埋設されたガス導管を通じて各家庭に届けられるのに対し、プロパンガスはガスボンベを事業者が各家庭まで配送して供給する仕組みです。

この供給方法の違いが、そのまま供給エリアの差にもつながっています。都市ガスはガス導管の敷設に膨大なコストがかかるため、供給エリアは人口の多い都市部に集中しています。国土面積に対する供給カバー率は約6%程度にとどまり、郊外や地方ではそもそも都市ガスを選べないことも少なくありません。

プロパンガスはボンベさえ運べれば供給できるので、都市部はもちろん、山間部や離島を含む全国どこでも利用可能です。都市ガスのエリア外にお住まいの場合は、自動的にプロパンガスが選択肢になります。

ガスの重さの違い

都市ガスは空気より軽く、プロパンガスは空気より重いという性質の違いがあります。この違いは、万が一ガス漏れが起きた際の対処法やガス漏れ警報器の設置位置に直結します。

都市ガスが漏れた場合は天井付近にたまるため、窓を開けて上部の空気を逃がすことが有効です。プロパンガスが漏れた場合は床付近にたまるので、低い位置から外に掃き出すようにして換気します。

ガス漏れ警報器の位置で、自宅がどちらのガスか判別することもできます。天井付近についていれば都市ガス、床付近についていればプロパンガスです。

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熱量(火力)の違い

プロパンガスの熱量は1㎥あたり約24,000kcal、都市ガスは約10,750kcalです。単純な数値で見ると、プロパンガスは都市ガスの約2.2倍の熱量を持っていることになります。

「じゃあプロパンガスの方が火力が強いの?」と思うかもしれませんが、実はそうとも限りません。熱量と火力は別物で、家庭用のガス機器を通して使う限り、どちらのガスでも火力にほとんど差は出ません。

熱量が2倍ということは、同じ量のお湯を沸かすのに必要なガスの体積がプロパンガスは都市ガスの約半分で済むということ。使用量が少ない分、単価が高くても見た目の使用量は少なく見える、という点は覚えておくとよいでしょう。

プロパンガスと都市ガスの料金の違い

プロパンガスと都市ガスの違いの中で、やはり一番気になるのは料金ではないでしょうか。結論から言うと、一般的にプロパンガスは都市ガスよりも割高です。ただし、その背景には料金システムの違いがあるので、単純な比較が難しい部分もあります。

料金システム(自由料金と規制料金)の違い

都市ガスは2017年4月のガス自由化まで、国の認可を受けた規制料金で運営されていました。自由化後は各社が自由に料金を設定できるようになりましたが、既存の大手ガス会社のガス導管を使う必要があるなどの制約から、会社間の価格差はそこまで大きくありません。全体として安定した料金水準が保たれています。

一方のプロパンガスは、以前から自由料金制です。ガス会社が仕入れ価格や人件費、配送コストなどを踏まえて独自に料金を設定しているため、同じエリアでもガス会社が異なれば料金がまったく違うということが普通に起こります。

プロパンガスの場合はボンベの配送費や保安費用が上乗せされるため、構造的に都市ガスより高くなりやすいのです。

基本料金・従量料金の比較

ガス料金の内訳は、都市ガスもプロパンガスも「基本料金」+「従量料金」で構成されています。基本料金はガスの使用量にかかわらず毎月かかる固定費、従量料金は使った分だけかかる変動費です。

料金項目都市ガス(東京ガス・一般契約)プロパンガス(東京都平均)
基本料金759円〜(使用量により変動)約1,900円(固定)
従量料金単価約160〜175円/㎥約600〜630円/㎥

従量料金の単価を見ると、プロパンガスは都市ガスの3倍以上です。ただしこれは1㎥あたりの単価の話であり、前述の通りプロパンガスは都市ガスの約2.2倍の熱量があるため、同じ量のお湯を沸かすのに必要なガスの体積は少なくて済みます。

それでも熱量換算しても、プロパンガスの方が都市ガスより1.5〜2倍程度は割高になるのが一般的です。

使用量ごとの料金シミュレーション

では実際に、月々のガス代がどれくらい違うのか見てみましょう。東京都を例に、世帯人数別の目安を比較します。

世帯タイプ月の使用量目安都市ガス(東京ガス)プロパンガス(東京都平均)差額
一人暮らし都市ガス 5㎥ / プロパン 2.3㎥相当約1,600円約3,300円約1,700円
2人暮らし都市ガス 10㎥ / プロパン 4.5㎥相当約2,500円約4,700円約2,200円
3〜4人家族都市ガス 30㎥ / プロパン 13.6㎥相当約5,300円約10,400円約5,100円

3〜4人家族の場合、月額で約5,000円、年間にすると約6万円もの差になります。この金額差を見ると、プロパンガスエリアの方がガス代に悩みやすいのも納得できるのではないでしょうか。

ただし、プロパンガスの料金は会社によって大きくバラつきます。「うちのガス代、高すぎるかも?」と思ったら、他のプロパンガス会社の料金と比較してみるのも一つの手です。

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プロパンガスと都市ガスの見分け方

賃貸物件を探しているときや、今住んでいる家のガスの種類がわからないとき、簡単に見分ける方法があります。物件の外と中、それぞれの確認ポイントを押さえておきましょう。

物件の外から見分ける方法

最もわかりやすいのが、建物の敷地内にガスボンベが設置されているかどうかを確認する方法です。建物の裏手や側面に、銀色の大きなボンベが並んでいればプロパンガスです。ボンベが見当たらなければ、地下のガス導管から供給されている都市ガスと判断できます。

賃貸物件を内見する際は、建物の周囲をぐるっと見回してみてください。ボンベの有無で一目瞭然です。

物件の中から見分ける方法(ガス漏れ警報器の位置)

室内からも判別できます。ポイントはガス漏れ警報器が設置されている高さです。

ガスの種類警報器の設置位置
都市ガス天井から30cm以内
プロパンガス床から30cm以内

キッチン周りの壁を見て、上の方に警報器がついていれば都市ガス、下の方についていればプロパンガスです。前述のガスの重さの違い(都市ガスは軽く上に、プロパンは重く下にたまる)に対応した設置ルールなので、理屈を知っていれば覚えやすいですね。

そのほか、不動産サイトの物件情報にも「都市ガス」「LPガス」「プロパンガス」と記載されていることが多いので、物件探しの段階で確認しておくのがおすすめです。

都市ガスのメリット・デメリット

ここからは、都市ガスとプロパンガスそれぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきます。まずは都市ガスからです。

都市ガスのメリット

■ 料金が安い

都市ガス最大のメリットは、やはりガス料金の安さです。地下の導管でまとめて供給するため、ボンベ配送のような個別の人件費や輸送コストがかかりません。会社間の料金差も小さく、安定した価格でガスを利用できます。

■ 環境への負荷が小さい

都市ガスの主成分であるメタン(天然ガス)は、石油や石炭と比べて燃焼時のCO₂排出量が少ないという特徴があります。環境への配慮を意識する方にとっては、一つのプラス要素と言えるでしょう。

■ ボンベの設置スペースが不要

ガス導管から直接供給されるため、敷地内にボンベを置く必要がありません。ボンベ交換の立ち会いなども不要で、日常的な手間がかからないのも地味にありがたいポイントです。

都市ガスのデメリット

■ 供給エリアが限られている

都市ガスの導管ネットワークは都市部を中心に整備されているため、郊外や地方では利用できないエリアがあります。「都市ガスの物件がいい」と思っても、エリアによっては選択肢がかなり絞られてしまいます。

■ 災害時の復旧に時間がかかる

地下に埋設されたガス導管が地震などで損傷すると、広範囲にわたって供給がストップします。復旧には導管の点検・修復が必要なため、大規模な災害時には復旧まで数週間〜数ヶ月かかることもあります。東日本大震災でも、都市ガスの全面復旧には約2ヶ月を要しました。

プロパンガスのメリット・デメリット

続いてプロパンガスのメリット・デメリットです。料金の高さばかりが注目されがちですが、都市ガスにはない強みもあります。

プロパンガスのメリット

■ 災害時の復旧が早い

プロパンガスの最大の強みは、災害に強いことです。各家庭にボンベを設置して供給する「分散型」のシステムなので、仮に1軒のボンベや配管が損傷しても、他の家庭に影響が及びません。ボンベと接続機器の安全が確認できれば、比較的短期間で復旧できます。

実際に過去の大地震でも、プロパンガスは都市ガスよりも早く復旧した実績があり、「災害に強いエネルギー」として評価されています。

■ 全国どこでも利用できる

ガスボンベを運べる場所であれば供給可能なので、都市ガスの導管が通っていない地域でも問題なく使えます。山間部や離島なども含め、日本全国で利用できるのはプロパンガスならではの強みです。

■ 初期費用が安い場合がある

プロパンガスは、ガス会社が給湯器やコンロなどの設備を無償で貸し出す(いわゆる「無償貸与」)ケースがあります。初期費用が抑えられるため、賃貸物件のオーナーにとってはコスト面のメリットがあり、結果として賃貸物件の家賃が安めに設定されていることもあります。

プロパンガスのデメリット

■ 料金が高い

前述の通り、プロパンガスは都市ガスと比べて月々のガス代が高くなりがちです。ボンベの配送費や保安費用が料金に含まれることに加え、自由料金制のため価格競争が働きにくいエリアでは割高な料金が設定されていることもあります。

■ 会社によって料金差が大きい

自由料金制であるがゆえに、ガス会社によって料金にかなりの差があります。「隣の家と同じプロパンガスなのに料金が全然違う」というケースも珍しくありません。自分が適正な料金で契約できているかどうか、定期的にチェックする必要があります。

■ ガス機器の互換性がない

プロパンガスと都市ガスでは使用するガス機器が異なります。引っ越しでガスの種類が変わる場合、今まで使っていたガスコンロや給湯器がそのまま使えないことがあります。部品交換で対応できる場合もありますが、基本的にはガスの種類に合った機器を用意し直す必要があると考えておきましょう。

引っ越し先でガスの種類が変わる場合、ガス機器の買い替えが必要になることがあります。物件を決める前に、ガスの種類は必ず確認しておきましょう。

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プロパンガスと都市ガスはどっちがおすすめ?

ここまで見てきたように、都市ガスとプロパンガスにはそれぞれ長所と短所があります。「どちらが自分に合っているか」は、住んでいる地域や生活スタイルによって変わるものです。

都市ガスがおすすめな人

とにかくガス代を抑えたいなら、都市ガスが有利です。特に家族が多くガスの使用量が多い世帯ほど、料金差のメリットは大きくなります。

都市ガスが向いている人

  • ガス料金を安く抑えたい人
  • 都市ガスの供給エリア内に住んでいる(引っ越す予定の)人
  • 家族の人数が多く、ガスの使用量が多い世帯
  • 環境への配慮を重視する人

プロパンガスがおすすめな人

都市ガスのエリア外にお住まいの場合はもちろんですが、それ以外にもプロパンガスならではのメリットを感じられるケースがあります。

プロパンガスが向いている人

  • 都市ガスの供給エリア外に住んでいる人
  • 災害時のライフラインの復旧スピードを重視する人
  • プロパンガスの賃貸物件で家賃が安い物件を見つけた人(トータルコストで判断)
  • 飲食店など、火力の強さを業務で活かしたい人

なお、賃貸物件の場合は入居者が自由にガス会社を変更できないケースがほとんどです。物件選びの段階でガスの種類を確認し、家賃とガス代を合わせたトータルの住居コストで比較検討するのが賢い方法です。

プロパンガスから都市ガスへの切り替え方法と費用

「今はプロパンガスだけど、都市ガスに変えたい」と考えている方もいるでしょう。持ち家であれば、条件を満たせば切り替えは可能です。

切り替えの大前提として、自宅が都市ガスの供給エリア内にあることが必要です。道路の下に都市ガスの導管が通っていなければ、そもそも切り替えができません。まずは最寄りの都市ガス会社に、自宅が供給エリアに該当するかを確認しましょう。

エリア内であれば、道路のガス導管から自宅の敷地内まで配管を引き込む工事を行います。費用は建物の状況や導管からの距離によって異なりますが、一般的に10万〜20万円程度が目安です。既存のガス配管を活用できる場合はもう少し安く済むこともあります。

また、プロパンガス用のガス機器は都市ガスではそのまま使えないため、機器の交換や部品の改造が必要になります。給湯器やコンロなどの台数によっては、追加で数万円〜十数万円のコストがかかることも想定しておきましょう。

初期費用はそれなりにかかりますが、毎月のガス代が安くなることで、数年で元が取れるケースは多いです。長く住む予定の持ち家であれば、検討する価値は十分にあります。

プロパンガスの解約手続きは、切り替え先の都市ガス会社が代行してくれることもあります。切り替え時に確認してみてください。ただし、プロパンガスの契約に違約金や設備の残債が残っている場合があるので、事前に確認しておきましょう。

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ガス料金を安くする節約方法

ガスの種類に関わらず、日々の使い方を少し工夫するだけでガス代は節約できます。特にプロパンガスをお使いの方は、小さな積み重ねが大きな効果につながりやすいので、ぜひ試してみてください。

■ お風呂での節約

家庭のガス使用量のうち、最も大きな割合を占めるのがお風呂の給湯です。追い焚きの回数を減らすだけでもかなりの節約になります。家族が間隔を空けずに続けて入浴する、浴槽にフタをしてお湯が冷めるのを防ぐ、シャワーの時間を短くする、といった工夫が効果的です。

■ キッチンでの節約

調理中は鍋底からはみ出さない程度の火力に調整するのが基本です。鍋やフライパンの底が濡れたまま火にかけると、水を蒸発させるのに余分なガスを消費するので、軽く拭いてから使うのもポイント。また、電子レンジで下ごしらえしてからガス調理に移ると、加熱時間を短縮できます。

■ ガス会社の見直し

プロパンガスの場合は、ガス会社を変更するだけでガス代が大きく下がる可能性があります。自由料金制なので会社によって価格が異なり、地域の適正料金と比べて割高な契約を続けているケースも少なくありません。比較サイトなどを利用して、今の料金が相場と比べてどうかを確認してみるとよいでしょう。

都市ガスの場合も、2017年の自由化以降は複数のガス会社から選べるようになっています。電気とのセット割引を提供している会社もあるので、光熱費全体で見直すのも一つの方法です。

まとめ

プロパンガスと都市ガスは、原料・供給方法・料金体系・災害時の復旧スピードなど、さまざまな面で違いがあります。

料金面では都市ガスの方が安く、同じ使い方でも月に数千円の差が生まれることがあります。一方で、プロパンガスには全国で利用できる対応力の広さや、災害時の復旧の早さといった、都市ガスにはない強みもあります。

どちらが「正解」かは住んでいる地域や生活スタイル次第です。これから引っ越しや物件探しを考えている方は、ガスの種類も判断材料の一つとして、家賃やガス代を含めたトータルコストで比較してみてください。すでにプロパンガスを利用中でガス代が高いと感じている方は、ガス会社の見直しや日々の節約術から始めてみるのがおすすめです。

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