
電気代の高騰が続く中、「電気代が安い時間帯」を活用した節約方法が注目を集めています。
多くの電力会社では夜間23時頃から翌7時頃までの時間帯で電気料金を30%~50%安く設定しており、この時間帯を効果的に活用することで年間数万円から十数万円の電気代削減が可能です。
しかし、時間帯別料金プランは万人に適しているわけではありません。昼間の電気料金が高くなるデメリットもあるため、自分のライフスタイルに合ったプラン選択が重要です。
本記事では、電気代が安くなる具体的な時間帯から、各電力会社のプラン比較、オール電化住宅や蓄電池との組み合わせ効果、さらには洗濯機や食洗機の夜間使用テクニックまで、時間帯別電力プランを最大限活用するための実践的な方法を詳しく解説します。
電気代を賢く節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
電気代が安い時間帯は何時から何時まで?
結論から言うと、電気代が安い時間帯は契約している電力プランによって異なります。一般的な従量電灯プランでは時間帯による料金差はなく、「時間帯別電灯プラン」に加入して初めて夜間の割安料金が適用されます。
時間帯別電灯プランで電気代が安くなる時間帯
時間帯別電灯プランでは、おおむね21時前後から翌8時前後が割安な時間帯として設定されています。夜間は多くの人が就寝し電力需要が下がる一方、発電所は稼働し続けるため電気が余ります。電力会社はこの余剰電力の消費を促すために夜間料金を安くしているのです。
時間帯別プランの活用で、日中と比べて10%~30%程度の節約効果が見込めます。ただし昼間の電気代は逆に高くなるため、自分の生活パターンとの相性を事前に確認しましょう。
深夜時間帯(23時〜7時)の料金設定

23時〜7時は多くの電力会社で最も安い料金が設定される時間帯です。例えば東京電力の「夜トク8」では、この時間帯の単価は31.64円/kWhと、従量電灯プランの上位段階より安く設定されています。
昼間時間帯の料金設定
夜間料金が安い分、昼間(7時~23時頃)の料金は従量電灯プランより割高です。
| プラン | 昼間の料金単価 |
|---|---|
| 東京電力 夜トク8 | 31.64円~42.60円 |
| 東京電力 従量電灯B | 19.88円~30.57円 |
在宅勤務が多い方や日中の電気使用量が多い世帯では、夜間の節約効果を昼間の上昇分が上回ってしまうリスクがあります。
時間帯別プランは「電気代が安くなるプラン」ではなく「安い時間帯と高い時間帯があるプラン」。この認識がとても大事です。
一般的な従量電灯プランでは時間帯による料金差はない

従量電灯プランは24時間同一料金で、時間帯による変動はありません。使用量が増えるほど単価が上がる3段階制で、東京電力の場合は120kWhまで19.88円、300kWhまで26.48円、それ以降30.57円です。
生活パターンを気にせず電気を使える点がメリットで、在宅時間が長い方や昼夜問わず電気を使う世帯に向いています。
電気代が最も高くなる時間帯とは

電気代が最も高くなるのは、平日10時~17時のピークタイムと、夕方17時~20時の帰宅ラッシュ時間帯です。家庭・オフィス・工場が同時に電力を消費し、追加の発電コストがかかるため、夜間料金の2~3倍に設定されることもあります。
特に冬季の夕方は暖房と照明の需要が重なり、年間で最も電力需要が高くなります。時間帯別プランを契約している場合は、この時間帯の電気使用をいかに減らすかが節約のカギです。
電気代が夜間に安くなる理由と仕組み
電気代が夜間に安くなるのは、電力の需要と供給のバランスに基づいた合理的な料金設定によるものです。夜間は電力需要が大幅に減る一方、発電所は稼働し続けるため電気が余ります。この余剰電力を無駄にしないよう、料金を下げて消費を促しているというのが基本的な仕組みです。
電力需要の日内変動による料金設定
1日の電力需要は時間帯によって大きく変動しており、この変動パターンが夜間料金の安さの根本的な理由です。
電気事業連合会のデータによると、電力使用量は午前6時から徐々に増加し、午前10時に最初のピークを迎えます。その後は横ばいで推移し、午後6時から再び増加。午後8時以降は徐々に減少し、深夜0時~翌6時が1日で最も使用量が少ない時間帯となります。このパターンは1975年から約50年近く変わっていません。
電力会社はこの需要変動を活用し、需要が高い時間帯には高い料金を、低い時間帯には安い料金を設定することで、電力使用の時間的な分散と需要の平準化を図っています。
電力会社の発電コストと供給バランス
電力の仕入単価は需給バランスで決まるため、夜間は仕入れコストが大幅に下がります。これが夜間料金の安さに直結しています。
原子力発電所や石炭火力発電所などのベースロード電源は、急な出力調整が難しく、24時間安定した出力を維持し続けます。夜間に需要が減っても発電量はそのままなので、供給過剰の状態が発生します。電力会社としては、この余った電気を少しでも消費してもらう方が合理的なため、安い料金を設定しているのです。
| 時間帯 | 電力需要 | 発電コスト | 料金設定 |
|---|---|---|---|
| 夜間(22時~8時) | 低い | 余剰電力が発生 | 安い |
| 昼間(8時~22時) | 高い | 全発電設備が稼働 | 高め |
| ピーク時(10時、18~20時) | 最大 | 予備電源も稼働で高コスト | 最も高い |
深夜電力活用による電力系統の安定化効果
深夜電力の活用は、電力系統全体の安定性向上にも貢献しています。夜間の余剰電力を有効に消費することで、1日の需要変動が緩やかになり、ピーク時の発電設備への負荷が軽減されます。これは設備の長寿命化や保守コストの削減にもつながります。
また、風力発電は夜間に発電量が増える傾向があるため、深夜電力の活用は再生可能エネルギーの効率的な利用促進にも一役買っています。
近年は燃料価格の高騰を背景に、従来型の深夜電力プランの新規受付を終了する電力会社も出ています。代わりにスマート料金プランなど、リアルタイムの需給状況に応じた新しいプランが登場しています。
各電力会社の時間帯別電灯プラン詳細
全国の電力会社では、地域特性や電力需要パターンに応じた多様な時間帯別プランを提供しています。大手電力会社は伝統的な深夜電力プランやオール電化向けプランを展開し、新電力会社は市場連動型や独自の割引制度を組み合わせた革新的なプランを打ち出しています。
ただし近年の電力市場環境の変化により、一部プランは新規受付を終了しているため、現在申し込み可能なプランを正確に把握しておくことが大切です。
大手電力会社の時間帯別プラン一覧
全国10社の大手電力会社では、それぞれ深夜から早朝にかけて電気料金が安くなるプランを提供しています。まずは主要5社の代表的なプランを一覧で確認しましょう。
| 電力会社 | プラン名 | 安い時間帯 | 夜間料金単価 | 新規申込 |
|---|---|---|---|---|
| 東京電力 | 夜トク8 | 23時~7時 | 31.64円 | 受付中 |
| 関西電力 | はぴeタイムR | 23時~7時 | 15.37円 | 受付中 |
| 九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 21時~7時 | 14.59円 | 受付中 |
| 中部電力 | スマートライフプラン | 22時~8時 | 16.52円 | 受付中 |
| 北陸電力 | くつろぎナイト12 | 20時~8時 | 26.98円 | 受付中 |
地域によって夜間料金に大きな差があるのが分かります。九州電力の14.59円は全国でもトップクラスの安さで、太陽光発電の導入量が多い九州ならではの料金設定です。
東京電力の夜トク8・夜トク12プラン
東京電力の代表的な時間帯別プランは「夜トク8」と「夜トク12」の2種類です。
| プラン | 安い時間帯 | 夜間単価 | 昼間単価 |
|---|---|---|---|
| 夜トク8 | 23時~7時(8時間) | 31.64円 | 42.60円 |
| 夜トク12 | 21時~9時(12時間) | 33.33円 | 44.16円 |
夜トク12は12時間と適用時間が長い反面、昼間単価も高めです。夜間の電気使用比率がどれだけ高いかで、どちらが得かが変わります。
関西電力のはぴeタイムプラン
関西電力のはぴeタイムRは、夜間単価15.37円/kWhと全国的にも安い水準のプランです。23時~7時が夜間時間帯で、さらに夏季(7~9月)の平日13時~16時は「ピーク時間」として特に高い料金が設定されています。
土日祝日は平日より昼間料金が安く設定されているため、休日に自宅で過ごすことが多い世帯にも比較的向いています。
中部電力のスマートライフプラン
中部電力は、ライフスタイルに応じて3つの時間設定から選べる柔軟さが特徴です。
- スマートライフプラン:22時~翌8時
- 朝とく:23時~翌9時
- 夜とく:21時~翌7時
夜間単価は16.52円/kWh程度。オール電化住宅だけでなく部分電化の世帯でも申し込み可能な点がメリットです。
九州電力の電化でナイト・セレクトプラン
九州電力は3つの時間設定から選択でき、夜間単価14.59円/kWhは全国最安水準です。
- セレクト21:21時~翌7時
- セレクト22:22時~翌8時
- セレクト23:23時~翌9時
太陽光発電の導入量が全国トップクラスの九州では、昼間の電力供給が豊富なため、夜間との料金差を大きく設定できる環境にあります。
その他地域の電力会社プラン比較
北海道から沖縄まで、各地域の電力会社も独自のプランを展開しています。
| 電力会社 | 安い時間帯 | 休日料金 | 夜間料金水準 |
|---|---|---|---|
| 北海道電力 | 平日22時~翌8時 | 土日祝終日安い | やや高め |
| 東北電力 | 平日22時~翌8時 | 土日祝終日安い | 標準的 |
| 北陸電力 | 20時~翌8時(12時間) | 設定なし | やや高め |
| 中国電力 | 平日21時~翌9時 | 土日祝終日安い | 高め |
| 四国電力 | 平日23時~翌9時 | 土日祝終日安い | 標準的 |
北海道・東北・中国・四国は土日祝日が終日安くなるプランを用意しており、休日の電気使用量が多い世帯には特にメリットがあります。
新電力会社のおすすめ時間帯別料金プラン
新電力会社は市場連動型や独自の割引制度など、大手にはない革新的なプランを提供しています。柔軟な料金設計やアプリを使った料金の見える化など、デジタル技術を活かしたサービスが充実しているのも特徴です。
ただし市場連動型プランでは電力市場価格の急騰で想定以上の料金になるリスクもあるため、自分の使用パターンとリスク許容度を踏まえて選びましょう。
シン・エナジー

シン・エナジーの【夜】生活フィットプランは、夜間料金の適用時間が長いのが最大の強みです。平日23時~翌6時、休日は22時~翌8時まで18.88円/kWhの安い料金が適用されます。
さらに注目したいのが、マイページで毎月自動的に最適なプランを診断してくれる機能。電気使用パターンを分析して最も経済的なプランを提案してくれるので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。プラン変更は無料です。
電気代をとにかく安くしたい人向け
オクトパスエナジー

オクトパスエナジーのオール電化オクトパスは、深夜1時~6時の単価が17.48円/kWhと業界最安水準。デイタイムも24円/kWhと比較的安く、1日を通してバランスの取れた料金体系です。
契約期間の縛りなし・解約金なしで気軽に試せるのもポイント。新規契約で8,000円割引、友達紹介でも8,000円割引のキャンペーンを実施中です。
Looopでんき

LooopでんきのスマートタイムONEは、30分ごとに料金単価が変動する市場連動型プランです。電力需要が少ない夜間や日中は安く、朝夕のピーク時は高くなる傾向があり、最安時には13.98円/kWh程度まで下がることも。
専用アプリで翌日分の料金単価を事前確認できるため、安い時間を狙って家事をまとめるといった使い方が可能です。ただし市場価格の変動リスクがあるため、料金の上下を楽しめる方に向いています。
抽選で最大100,000円分割引のチャンスも
新電力会社を選ぶ際は、料金の安さだけでなく「市場連動型かどうか」「解約金の有無」も必ず確認しましょう。市場連動型は安い月と高い月の差が大きくなりやすいです。
時間帯別電灯プランの契約時の注意点
時間帯別電灯プランは夜間の電気代を大幅に節約できる魅力的なプランですが、契約前の検討が不十分だと、かえって電気代が高くなるリスクがあります。「安い時間帯と高い時間帯があるプラン」という本質を正しく理解した上で、自分に合っているか判断しましょう。
専用プランに加入しないと夜間料金は適用されない
夜間の電気代が安くなるのは、時間帯別電灯プランに加入している場合のみです。一般的な従量電灯プランでは24時間同一料金なので、「夜に電気を多く使っているから安いはず」というのは誤解です。
プラン名は電力会社によってバラバラなので、まずは自分の契約先で該当するプランがあるか確認するのが第一歩です。
| 電力会社 | 時間帯別プランの名称例 |
|---|---|
| 東京電力 | 夜トク8 / 夜トク12 |
| 関西電力 | はぴeタイムR |
| 九州電力 | 電化でナイト・セレクト |
| 中部電力 | スマートライフプラン |
また、時間帯別プランへの切り替えにはスマートメーターの設置が必要な場合があります。工事は通常無料ですが、日程調整に時間がかかることもあるため、早めに手続きしておくのがおすすめです。
昼間の電気代が高くなるリスクを理解する
時間帯別プランの最大のリスクは、昼間の料金が従来プランの1.5倍~2倍近くに跳ね上がることです。夜間の節約効果が昼間の上昇分を上回らなければ、トータルでは損になってしまいます。
実際に、40A契約で夜間200kWh・昼間116kWhを使用する世帯の試算では、夜間使用量の方が多いにも関わらず、夜トク8プランの方が従量電灯Bより約1,500円高くなるというケースもあります。
在宅勤務が増えた方は要注意。日中のエアコン・PC・照明の電力消費が増えるため、時間帯別プランが不利になりやすいです。
昼間・夜間の料金単価差の確認方法
プラン検討時は、現在の電気使用量を時間帯別に分析することが必須です。電力会社のWebサービスやアプリを使えば、30分~1時間単位での使用量が確認できます。
最低でも3ヶ月分、できれば6ヶ月分のデータを集めて季節変動も含めて検討しましょう。多くの電力会社が料金シミュレーションツールを提供しているので、基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金も含めた総額で比較することが大切です。
電力消費量の大きな家電製品の把握
時間帯別プランを最大限活用するには、消費電力の大きな家電を夜間にシフトできるかどうかがカギになります。主な家電の消費電力は以下の通りです。
| 家電製品 | 消費電力 | 夜間シフトのしやすさ |
|---|---|---|
| IHクッキングヒーター | 5,800W | 難しい |
| 電子レンジ | 1,400W | 難しい |
| ドライヤー | 1,200W | やや難しい |
| 食器洗浄機 | 1,100W | しやすい |
| 乾燥機 | 1,120W | しやすい |
| エアコン | 500~2,000W | 難しい |
食洗機や乾燥機はタイマーで夜間運転しやすい一方、調理器具やエアコンは生活時間に左右されるため調整が困難です。特にエアコンは長時間・大電力を消費するため、日中の在宅時間が長い世帯ではプランのメリットを受けにくい点に注意しましょう。
ライフスタイルに合わないプランは避ける
時間帯別プランが向いている世帯と不向きな世帯は、はっきり分かれます。
| 向いている世帯 | 不向きな世帯 |
|---|---|
| オール電化住宅 | 在宅勤務・テレワークが多い |
| 共働きで日中不在 | 小さな子どもや高齢者がいる |
| 夜型の生活リズム | 日中に冷暖房を長時間使用 |
| 蓄電池を導入済み | 休日は自宅で過ごすことが多い |
また、就職・結婚・出産・退職などライフステージの変化で生活パターンは大きく変わります。現在は夜型でメリットがあっても、将来的に状況が変わる可能性も考慮しておきましょう。
最低契約期間や解約手数料の確認
大手電力会社は契約期間の縛りがないケースが多い一方、新電力会社では1~3年の契約縛りがある場合があります。契約期間内の解約には数千円~数万円の手数料が発生することもあるので、契約前に必ず確認してください。
特に転勤や引っ越しの可能性がある方は注意が必要です。新居で同じ電力会社が使えない場合、解約手数料やキャンペーン特典の返還を求められることもあります。
プラン変更時の手続きと制約
プラン変更には変更回数の制限や時期の制約がある場合があります。年1回まで、契約年度末のみ、事務手数料が必要、といった条件が設けられていることも。
変更の効力発生日も電力会社によってまちまちで、申込みの翌月から適用される場合もあれば数ヶ月後になることもあります。Webで手続きが完結する会社もあれば書面が必要な会社もあるため、事前にスケジュール感を把握しておくとスムーズです。
時間帯別電灯プランに向いているライフスタイル
時間帯別電灯プランは、特定の生活パターンや設備を持つ世帯で大きな節約効果を発揮するプランです。単に夜型の生活をしているだけでは十分な効果は得られず、オール電化設備の導入や昼間の電気使用量の少なさなど、具体的な条件を満たす必要があります。
逆に条件がそろえば年間数万円~十数万円規模の削減も可能なため、自分の生活スタイルが当てはまるかチェックしてみてください。
オール電化住宅や蓄電池を導入している世帯
オール電化住宅は時間帯別プランと最も相性の良い住環境です。特にエコキュートは深夜の安い電力で翌日分のお湯を沸かして貯める仕組みなので、夜間料金の恩恵を最大限に活用できます。
蓄電池を導入している世帯も同様に、夜間に充電→昼間に放電というサイクルで電気料金の高低差を丸ごと活かせます。オール電化住宅は月間600~800kWh程度の大容量になりがちですが、その大部分が夜間に集中するため、従来プランとの差額は年間10万円以上になるケースも珍しくありません。
エコキュートで給湯している世帯の節約効果
エコキュートは時間帯別プランの節約効果が最も顕著に現れる設備です。4人家族の場合、1日あたり10~15kWh程度の電力を消費しますが、これがすべて夜間の安い時間帯での使用となります。
| 世帯人数 | 推奨タンク容量 | 月間節約効果 | 年間節約効果 |
|---|---|---|---|
| 2~3人 | 370L | 2,000~3,000円 | 24,000~36,000円 |
| 4~5人 | 460L | 3,000~5,000円 | 36,000~60,000円 |
| 5人以上 | 550L以上 | 4,000~6,000円 | 48,000~72,000円 |
深夜の自動運転が基本なので生活パターンを変える必要がなく、無理なく節約を続けられるのも大きなメリットです。
エコキュートのタンク容量は家族構成に合ったものを選びましょう。容量不足で昼間に追い焚きが発生すると、高い昼間料金がかかり節約効果が大幅に減ってしまいます。
太陽光発電システムとの組み合わせメリット
太陽光発電と時間帯別プランを組み合わせると、昼間は自家発電・夜間は安い電力を購入という理想的なサイクルが実現できます。昼間の高い料金のデメリットを太陽光でカバーし、夜間のメリットだけを享受できる構造です。
| 時間帯 | 太陽光発電 | 蓄電池 | 電力会社との関係 |
|---|---|---|---|
| 昼間(8時~17時) | 発電中 | 充電 | 余剰分を売電 |
| 夕方(17時~23時) | 停止 | 放電 | 不足分を購入 |
| 夜間(23時~7時) | 停止 | 充電 | 安い電力を購入 |
蓄電池も併設すれば電力のほぼ自給自足に近い状態も可能で、年間の電気代を80%~90%削減できるケースもあります。FITの売電単価が下がっている今、発電した電力は売るより自家消費する方が経済的メリットが大きくなっています。
昼間は自宅に人がいない世帯
共働きや一人暮らしの社会人など、昼間の長時間不在が常態化している世帯は時間帯別プランの好適ユーザーです。昼間の電気使用量が待機電力程度に抑えられるため、高い昼間料金の影響をほとんど受けません。
共働きで平日日中の電気使用量が少ない世帯
共働き世帯は時間帯別プランの理想的な利用者の一つです。朝7~8時に出勤し夕方18~19時に帰宅するパターンでは、平日の電気使用量の約70%~80%が夜間時間帯に集中します。年間の電気代を20%~30%削減できるケースも珍しくありません。
ただし休日の過ごし方には注意が必要です。土日祝日に自宅で過ごす時間が長いと、休日の昼間使用量が料金に響く可能性があります。休日料金を別設定しているプランもあるので、休日のパターンも含めて検討しましょう。
夜間に家事をまとめて行う世帯
洗濯機や食洗機などの高消費電力家電を夜間にまとめて使うことで、節約効果をさらに高められます。タイマー機能を使えば就寝後の深夜に自動で家事が完了し、朝には清潔な衣類や食器が準備されている状態に。
ただし集合住宅では夜間の運転音が近隣への迷惑になることがあるため、防音マットの使用や稼働時間の調整といった配慮は忘れずに。
家庭用蓄電池だけを導入した場合の効果
太陽光発電なしでも、蓄電池単体で時間帯別プランのメリットを活かすことは可能です。夜間に安く充電し、昼間や夕方のピーク時に蓄電した電力を使うことで、高い時間帯の購入電力量を大幅にカットできます。
| 蓄電池容量 | 1日あたりカバー率 | 年間節約効果 | 導入費用目安 |
|---|---|---|---|
| 5kWh | 約30% | 3~5万円 | 100~150万円 |
| 10kWh | 約50% | 6~8万円 | 150~250万円 |
| 15kWh | 約70% | 8~12万円 | 200~300万円 |
導入コストは高額ですが、国や自治体の補助金を活用すれば実質負担を30%~50%抑えられるケースもあります。停電時のバックアップ電源にもなるため、経済性と安心感を両立できる投資です。
最近はEVの車載バッテリーを家庭用蓄電池として使うV2H(Vehicle to Home)も注目されています。EVを持っている方は検討の価値ありです。
夜間電力プランと相性が良い機器と設備
夜間電力プランを最大限活用するには、夜間に電力を消費してエネルギーを蓄積し、昼間にそれを使う仕組みを持った機器の導入が効果的です。初期投資は必要ですが、長期的に見れば大幅な電気代削減につながります。複数の機器を組み合わせることで、さらに大きな効果が期待できます。
電気温水器(エコキュート)

エコキュートは夜間電力プランとの相性が最も良い設備です。ヒートポンプ技術で空気中の熱を利用するため、電気だけで沸かすより少ないエネルギーで効率的にお湯を作れます。夜間の安い電力で翌日分のお湯を沸かして貯めておく仕組みなので、時間帯別プランの構造と完璧にマッチしています。
従来のガス給湯器と比べて年間の給湯費用を30%~40%削減できる可能性があり、4人家族なら月額3,000~5,000円、年間36,000~60,000円の節約効果が見込めます。導入費用は工事費込みで80万~120万円程度が相場ですが、国や自治体の補助金制度も活用可能です。
タンク容量の選定はとても重要。2~3人で370L、4~5人で460L、5人以上で550L以上が目安です。容量不足だと昼間の高い料金で追い焚きが必要になるので注意してください。
蓄熱式床暖房システム

蓄熱式床暖房は、夜間に床下の蓄熱材を加熱し、昼間にゆっくり放熱する暖房システムです。昼間の高い電気料金時間帯にほとんど電力を消費しないため、従来の電気暖房と比べて暖房費を40%~60%削減できる場合があります。
24時間安定した暖かさが得られるのも大きな魅力です。足元からじんわり暖まり、エアコンのような送風がないのでハウスダストの舞い上がりも抑えられます。
ただし高断熱・高気密住宅での使用が前提で、設置には床の改修工事が必要です。新築やリフォーム時の導入が一般的で、6畳間で30万~50万円程度が目安となります。
リチウムイオン蓄電池

家庭用蓄電池は、夜間に安く充電して昼間に放電するというシンプルな運用で電気代を最適化できます。容量4~15kWh程度で、1日の電力使用量の30%~70%をカバー可能。停電時のバックアップ電源としても機能します。
| 蓄電池容量 | 導入費用目安 | 年間節約効果 | 停電時の使用可能時間 |
|---|---|---|---|
| 5kWh | 100~150万円 | 3~5万円 | 約10時間 |
| 10kWh | 150~250万円 | 6~10万円 | 約20時間 |
| 15kWh | 200~300万円 | 8~15万円 | 約30時間 |
寿命は15~30年程度で、充放電サイクルは3,500~8,000回が目安。国や自治体の補助金を活用すれば実質コストを30%~50%抑えられるケースもあります。
太陽光発電

太陽光発電は、昼間の高い電気料金時間帯を自家発電でカバーできるため、時間帯別プランとの相性が抜群です。昼は太陽光で自給自足、夜は安い電力を購入という理想的なサイクルが組めます。4kW程度のシステムなら年間4,000~5,000kWhの発電が可能で、家庭の電力消費の大部分をまかなえます。
蓄電池との組み合わせでさらに効果は跳ね上がります。経済効果の試算例を見てみましょう。
| 組み合わせ | 1日の電気代目安 | 年間削減効果 |
|---|---|---|
| 夜間電力+蓄電池 | 約400円 | — |
| 夜間電力+蓄電池+太陽光 | 約300円(発電量が多い日はほぼ0円) | 最大14.6万円 |
太陽光+蓄電池+夜間電力プランの3点セットなら、10年間で最大146万円の電気代削減も見込める計算です。FITの売電単価が下がっている今、発電した電力は売るより自家消費する方がお得な時代になっています。
太陽光発電・蓄電池・エコキュートはそれぞれ単体でも効果がありますが、組み合わせることで相乗効果が生まれます。まずは1つ導入して、効果を実感してから次のステップを検討するのも良い方法です。
電気代が安い時間帯でさらに節約する方法
時間帯別プランを契約するだけでなく、日々の使い方を少し工夫するだけで節約効果はさらに大きくなります。家電の使用時間のシフト、節電グッズの活用、設定の見直し、そして電力会社やプランの変更まで、実践しやすい方法を紹介します。
洗濯機や食洗機を夜間に使用する
洗濯機と食洗機は消費電力が大きく、夜間シフトの節約効果が特に高い家電です。洗濯乾燥で1,120W、食洗機で1,100W程度を消費するため、これらを夜間に回すだけで月額1,000~3,000円程度の節約になります。
洗濯機のタイマー機能活用術
タイマー機能で「23時に洗濯開始→朝6時に乾燥完了」と設定すれば、安い夜間電力だけで洗濯が完了し、朝には清潔な衣類が仕上がっています。完了時刻は起床の30分~1時間前に設定するのがコツ。長時間放置すると雑菌が繁殖するため、起きたらすぐ取り出しましょう。
食洗機の深夜運転設定方法
就寝前にセットして23時スタート→深夜2時頃に完了、というサイクルが理想的です。すべて夜間料金の範囲で運転が完了します。集合住宅の場合は運転音への配慮が必要なので、静音モード搭載の機種を選ぶか、防音マットの使用を検討してください。
バッテリー類は夜間に充電する
スマホ・ノートPC・モバイルバッテリーなど、バッテリー機器はまとめて夜間に充電する習慣をつけましょう。個々の節約額は小さくても、複数の機器を合わせると月額数百円~千円程度の効果になります。
電動車両の夜間充電でコスト削減
EV(電気自動車)やPHVの夜間充電は効果が特に大きい節約法です。40kWhの充電を例にとると以下の通りです。
| 充電時間帯 | 料金単価 | 1回の充電コスト |
|---|---|---|
| 昼間 | 35円/kWh | 1,400円 |
| 夜間 | 15円/kWh | 600円 |
1回の充電で800円の差。週2回充電するなら月額約6,400円、年間では約7.7万円もの差になります。EVの充電タイマー機能を使えば、夜間の安い時間帯に自動で充電を開始できます。
ポータブル電源の効率的な充電方法
ポータブル電源も夜間充電が基本です。災害時の備えとしても活用できるため、経済性と防災を両立できます。バッテリー劣化を防ぐために、使用予定がない時は80%程度で充電を止め、月1回程度の頻度で管理するのがおすすめです。
節電グッズを使う
節電グッズの導入で基本的な電力消費量を減らせば、時間帯別プランの効果をさらに底上げできます。
| 節電グッズ | 年間節約効果 | 初期投資目安 | 回収期間 |
|---|---|---|---|
| LED照明への切り替え | 約5,000円 | 5,000~10,000円 | 1~2年 |
| 人感センサー付きLED | 約3,000円 | 3,000~8,000円 | 1~3年 |
| 冷蔵庫カーテン | 約1,600円 | 1,000~3,000円 | 1~2年 |
| 節電タップ | 約900円 | 1,000~5,000円 | 1~5年 |
組み合わせれば年間1万円超の節約も可能です。どれも1~3年で投資回収できるため、手軽に始められます。
電力測定器で使用量を見える化
ワットチェッカー(2,000~5,000円程度)で各家電の消費電力を測定すると、効果的な節電ポイントが一目で分かります。「意外とこの家電が電気を食っていた」という発見があるはずです。待機電力の測定も忘れずに。使っていないのに消費している電力を見つけ出せます。
スマートプラグによる自動制御
スマートプラグ(1個1,000~3,000円程度)を使えば、家電のON/OFFをタイマーやアプリで自動制御できます。電気ポットの保温を高い時間帯に自動停止させたり、照明を在宅時間に合わせて自動でON/OFFしたり、消し忘れによる無駄を防げます。時間帯別プランとの相性は抜群です。
電化製品の設定を見直す
機器を買い替えなくても、設定を最適化するだけで確実に電気代は下がります。
| 家電 | 見直し内容 | 年間節約額目安 |
|---|---|---|
| エアコン | 夏28℃・冬20℃に設定 | 3,000~8,000円 |
| 冷蔵庫 | 設定温度「強」→「中」 | 1,000~3,000円 |
| 照明 | 明るさを適度に調整 | 500~1,500円 |
| 電気ポット | 保温温度を下げる | 1,000~2,000円 |
エアコンの温度設定と電気代の関係
エアコンは設定温度を1℃変えるだけで消費電力が約10%変動します。夏場に26℃→28℃にするだけで約20%の節電効果。扇風機やサーキュレーターを併用すれば、設定温度を緩めても快適に過ごせます。フィルター掃除も忘れずに。汚れた状態だと消費電力が20%~30%増えることもあります。
冷蔵庫の設定温度最適化
冷蔵庫は24時間動き続ける家電なので、設定見直しの効果が継続的に効いてきます。冷蔵室は2~5℃、冷凍室は-18~-20℃が適切な温度帯です。季節に応じて「強」「中」を切り替えるだけでも年間1,000~3,000円の節約に。食品を詰め込みすぎず冷気の循環を良くすることも効果的です。
電力会社を変更する
2016年の電力自由化により、より安い電力会社への乗り換えで追加の節約効果が得られます。新電力会社の中には大手より基本料金や従量料金が安い事業者が多数あり、電気とガスのセット割引やポイント還元といった付加サービスも充実しています。
契約を切り替えても電気の品質や停電時の復旧速度は変わりません。送配電は引き続き大手電力会社が担っているためです。契約期間の縛りなし・解約金なし・オンライン手続きOKという事業者も多いので、気軽に比較検討してみましょう。
電気料金プランを変更する
電力会社を変えなくても、同じ会社内でプランを変更するだけで節約できるケースもあります。従量電灯プランから時間帯別プランへの変更はもちろん、オール電化プランやセットプランなど、自分の使用パターンに合ったプランがないか確認してみましょう。
過去1年間の月別使用量データを分析し、季節変動やライフスタイルの変化も考慮した上で判断するのがポイントです。多くの電力会社が料金シミュレーションツールを提供しているので、まずは気軽に試算してみてください。
まとめ
電気代が安い時間帯は契約プランによって決まり、一般的に夜間23時頃から翌7時頃が最も安い料金設定となっています。電力需要が少ない時間帯の余剰電力を活用する仕組みで、従来プランと比べて30%~50%程度安い料金で電気を使えます。
ただし時間帯別プランは万人向けではありません。昼間の料金が高くなるため、オール電化住宅や共働きで日中不在の世帯に適している一方、在宅勤務や日中の電気使用量が多い世帯では逆に電気代が上がるリスクがあります。
効果を最大化するなら、エコキュートや蓄電池といった夜間電力と相性の良い設備の活用に加えて、洗濯機・食洗機の夜間シフト、節電グッズの導入、家電の設定見直しなど、日々の工夫も組み合わせることが大切です。これらを実践すれば、年間数万円~十数万円の電気代削減も十分に実現可能です。
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